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ARTICLE 2026.09.09

中国|工業デザインに関する国家標準2件の草案が意見募集を開始

公開日
2026.09.09

2026年09月02日、中国標準化研究院(CNIS)のウェブサイトに、国家標準「工業設計 指南」(計画番号20253262-T-469)および「工業設計 産品設計通用要素応用指南」(計画番号20253261-T-469)の意見募集稿が掲載され、意見募集が開始されました。通知そのものは全国工業設計基礎標準化工作組(SAC/SWG 31)が2026年08月31日付で発出したもので、国家標準化管理委員会が下達した2025年国家標準制修訂計画に基づいて起草されたものです。いずれも意見募集稿の表紙には「GB/T XXXXX—XXXX」と記載されており、推奨性国家標準として制定される見込みです。意見の提出期限は2026年10月31日で、期限までに回答がない場合は異議なしとして取り扱われる旨が通知に明記されています。製品設計の進め方そのものを対象とする指針であり、中国国内で製品設計を行う事業者、中国の設計会社へ製品開発を委託する事業者のいずれにも関係し得る内容です。

意見募集の対象となる2件の標準

  • 「工業設計 指南」(Industrial design—Guidance)、計画番号 20253262-T-469
  • 「工業設計 産品設計通用要素応用指南」(Industrial design—Guidelines for the application of general elements in product design)、計画番号 20253261-T-469

いずれも意見募集稿の本体と編制説明が添付として公開されています。起草には中国標準化研究院のほか、複数の大学・地方標準化研究機関と、小米通訊技術、中車青島四方機車車輛、陽光電源などの企業が参加しています。

「工業設計 指南」の内容

工業設計の設計原則、設計手順、設計管理、設計評価の各側面について指針を示す標準です。主な構成は次のとおりです。

  • 設計の一般原則:安全性、機能性、美観性、経済性、人文性、可持続性の6原則。安全性については「国家の関係する安全法規と標準への適合」および物理・化学・生物・情報の各セキュリティの確保が挙げられています
  • 設計の手順:設計計画、設計調査、設計実現、量産前評価、設計転化、設計フィードバックの6段階
  • 設計の管理:プロジェクト統括、品質・リスク管理(GB/T 19001およびGB/T 20032を参照)、フロー管理、知的財産管理、コスト管理
  • 設計の評価:評価目的・対象・範囲の確定から評価報告書の作成までの手順、および内部評価と外部評価の区分

知的財産管理では、秘密保持契約の締結、特許・意匠・商標の権利調査、設計の確権のための証拠保全に加え、AI生成コンテンツの権利侵害リスク評価が挙げられています。

「工業設計 産品設計通用要素応用指南」の内容

製品設計における通用要素の種類、使用原則、応用の進め方を示す標準です。機能、形態、構造、工法、色彩、材料、人間工学(人因)、環境の8要素を定義し、要素の識別から等級区分、分析、組合せ、協同設計と要素間のトレードオフ、方案検証、設計アウトプットまでの手順を示しています。附属書には、スマートウォッチ、ヘアドライヤー、吊り具、電動車、オフロード車の5つの製品例に基づく要素識別の例と、薄型ノートパソコン、折りたたみ式ドローン等の製品例に基づく要素間の協調・トレードオフの調整例が収められています。

ウェブ掲載日と通知の日付

本件は、通知の日付が2026年08月31日、中国標準化研究院ウェブサイトへの掲載が2026年09月02日です。中国の公的文書では両者が一致しないことが多く、日付を引用する際は区別が必要です。

事業者への影響

いずれも推奨性標準として制定される見込みであり、それ自体が直ちに法的義務を課すものではありません。もっとも、推奨性国家標準は中国国内で調達仕様や委託契約の要求事項として参照されることがあり、また設計プロセスや設計成果の評価基準として用いられる可能性があります。中国で製品設計を行う体制を持つ事業者、または中国の設計会社に開発を委託する事業者は、意見提出を検討する場合は2026年10月31日までに対応する必要があります。

参考情報

中国標準化研究院「関於対《工業設計 指南》等両項国家標準征求意見的通知」

https://www.cnis.ac.cn/ynbm/zzzzbzh/bzyjzq/gbyjzq/202609/t20260902_63583.html

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