2026.08.31
中国|工業情報化部、十五五期の新型工業化推進方針と重点産業を提示
2026年08月26日、中国国務院新聞弁公室が開催した記者会見において、工業情報化部が第15次五カ年計画期(十五五)における新型工業化の推進方針を説明しました。産業構造の最適化を重点に置き、伝統産業の改造・高度化、新興産業の育成・拡大、未来産業の先行的な布陣を統一的に推進し、完整な産業体系を維持・発展させるとの方針が示されています。新たな支柱産業としては集積回路、航空宇宙、バイオ医薬、低空経済、新型蓄電、知能ロボットが挙げられ、未来産業としては量子科学技術、バイオ製造、水素エネルギー・核融合エネルギー、ブレイン・マシン・インターフェース、具身智能(身体性を持つAI)、第6世代移動通信(6G)が挙げられました。あわせて「5G+」「人工知能+」「ロボット+」「工業インターネット+」「北斗+」といった重大応用場面の育成を進める方針が示されています。中国国内で製造・研究開発の拠点を持つ事業者にとって、今後5年間の産業政策の方向性を示す内容です。
新型工業化推進の基本方針
会見では、十五五期の産業政策について「産業構造の最適化を重点とし、伝統産業の改造升級、新興産業の培育壮大、未来産業の前瞻布局を統一的に推進し、完整な産業体系を保持・発展させる」との方針が説明されました。
重点として挙げられた産業
新たな支柱産業
- 集積回路(半導体)
- 航空宇宙
- バイオ医薬
- 低空経済
- 新型蓄電(新型儲能)
- 知能ロボット
未来産業
- 量子科学技術
- バイオ製造
- 水素エネルギー・核融合エネルギー
- ブレイン・マシン・インターフェース(脳機接口)
- 具身智能
- 第6世代移動通信(6G)
応用場面の育成
- 「5G+」「人工知能+」「ロボット+」「工業インターネット+」「北斗+」等の重大応用場面を育成し、新技術・新製品・新場面の大規模な応用を推進するとされました。
- 5Gおよび工業インターネットの技術については、製造、エネルギー、医療、文化観光の各分野における規模化応用が想定されています。
- 消費者向け電子製品については、教育、介護、健康の各分野への展開が示されました。
企業向けの政策措置
- 「軽量化・低コスト・導入容易」な業種別ソリューションを打ち出し、企業が実際に「使える、負担できる、使いこなせる」状態となるよう支援するとされています。
- 新材料分野については、国家重大科学技術プロジェクトの実施、および「首批次」(初回適用ロット)保険補償政策の実施が挙げられました。
- 具体的な成果の例として、超薄型フレキシブルガラスが30マイクロメートルでの量産を達成し、薄膜製品が4マイクロメートル級の仕様に対応している状況が紹介されました。
事業者にとっての留意点
本件は記者会見における方針の説明であり、それ自体が個別の規制や要件を課すものではありません。もっとも、ここで示された重点産業や応用分野は、今後の標準策定、補助制度、参入要件等の具体的な施策の前提となることが見込まれます。該当分野で中国事業を行う事業者は、今後公表される十五五期の関連計画や実施細則の動向を注視することが考えられます。
参考情報
中華人民共和国中央人民政府(国務院)「国务院新闻办就”十五五”时期推进新型工业化有关情况举行发布会」
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