EU|欧州委員会、CBAMの50トン免除基準を評価し現行水準を維持
2026年09月30日、欧州委員会(税制・関税同盟総局)は、炭素国境調整メカニズム(CBAM)の少量免除(デミニミス)基準について、CBAM規則第2a条第3項に基づく評価の結果を公表しました。評価の対象は、現行50トンの単一の質量基準による免除が、体化排出量の1%以下にとどまっているかどうかです。2025年4月1日から2026年3月31日までの評価期間について、50トンの基準によって免除される体化排出量は0.87%であり、1%の上限を下回りました。このため、基準の調整は不要と判断され、50トンの基準は現行のまま維持されます。CBAM対象貨物を輸入する事業者にとっては、免除の対象となるかどうかの判断基準に変更がないことを意味します。
評価の仕組み
CBAM規則のもとで、欧州委員会には次の対応が求められています。
- 単一の質量基準(現行50トン)について、当該基準による免除が体化排出量の1%以下に収まっているかを評価すること。
- CBAM規則附属書VII第2項に定める方法で算定した値が現行の基準から15トンを超えて乖離する場合に、CBAM規則第28条に基づく委任法令を採択して基準を改めること。
今回の評価結果
- 評価期間:2025年4月1日から2026年3月31日まで
- 50トンの単一の質量基準によって免除される体化排出量の割合:0.87%
- 上限(1%)との関係:上限を下回っており、規則の要件を満たしています。
- 結論:基準の調整は行われません。
事業者への影響
- 50トンの基準に変更はなく、今回の評価によって新たな義務が生じることはありません。
- 輸入量が基準を超える輸入者には、CBAMに基づく義務が引き続き適用されます。
- 基準は、算定値が現行の基準から15トンを超えて乖離した場合に委任法令によって改められる仕組みとなっているため、基準付近の輸入量で推移している事業者は、今後の評価の結果にも留意が必要です。
参考情報
欧州委員会 税制・関税同盟総局「CBAM de minimis threshold assessment」(2026年9月30日)
https://taxation-customs.ec.europa.eu/news/cbam-de-minimis-threshold-assessment-2026-09-30_en
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