2026年09月29日、米国ワシントン州のファーガソン知事は、「知事宇宙協議会(Governor’s Space Council)」を設置する行政命令26-04に署名したことを発表しました。行政命令の署名日は2026年9月28日で、即日発効しています。協議会は、商業宇宙産業における同州の競争上の地位、成長の障壁と機会、人材・教育・研究の需要、インフラとサプライチェーンの能力、州内での商業打上げ能力の可能性を評価し、知事に助言する諮問機関です。事業者に新たな義務を課すものではありませんが、州の宇宙・航空宇宙産業政策の方向づけに民間企業が直接関与する枠組みであり、同州に拠点やサプライヤーを持つ事業者にとっては今後の施策を左右しうる動きです。
協議会の任務
行政命令は、協議会の任務として次の事項を定めています。
- 商業宇宙経済における他の主要な州および国と比較した、ワシントン州の競争上の地位の評価
- 産業の成長を妨げる障壁と成長機会の特定
- 人材育成、教育および研究に関する需要の評価
- インフラおよびサプライチェーンの能力の評価
- ワシントン州を拠点とする商業打上げ能力の機会と要件の評価
- 商業宇宙および航空宇宙の技術革新における同州の主導的地位の強化に関する知事への助言
協議会は、検討結果と勧告を記した諮問報告書を知事に提出します。協議会の運営に必要な人員および事務上の支援は、州商務局が提供します。
協議会の構成
行政命令は、協議会の構成員を、商業宇宙産業、航空宇宙および先端製造部門、高等教育機関、労働界、連邦の関係機関、州議会議員、地方政府の代表者などとしています。知事の発表によれば、協議会は23名で構成され、次の分野の代表者が参加します。
- 民間企業:ストーク・スペース、インタールーン、ポータル・スペース・システムズ、スターフィッシュ・スペース、グラビティクス、ブルーオリジン、アマゾンLEO、スペースX、nLIGHT、Hi-Relラボラトリーズ、スタークラウド
- 地方政府:ケント市長、レドモンド市長
- 州議会:上院議員1名、下院議員1名
- 業界団体・労働界:スペース・ノースウエスト、FUSE、IAM 751、SPEEA、航空宇宙合同見習い委員会
- 教育・研究機関:パシフィック・ノースウエスト国立研究所、ワシントン大学、ワシントン州立大学
背景
知事の発表によれば、ワシントン州には90社を超える宇宙関連企業が立地し、1万3,000人超を雇用しています。年間の経済活動は46億ドル、給与総額は16億ドルにのぼり、世界で運用中の人工衛星のおよそ3分の2が同州で製造されています。知事は、同州が全米の先導役であり続けるためには現状に安住できないとし、協議会が急成長する分野での革新と適応を後押しすると述べています。
参考情報
ワシントン州知事室「Governor Ferguson creates Governor’s Space Council」(2026年9月29日)
https://governor.wa.gov/news/2026/governor-ferguson-creates-governors-space-council
ワシントン州知事室「Executive Order 26-04 – Washington Space Council」
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