オーストラリア|ニューサウスウェールズ州、太陽光パネルの義務的製品スチュワードシップ制度の規則案を公表、11月16日まで意見募集
2026年9月21日、オーストラリアのニューサウスウェールズ州政府は、太陽光パネルを対象とする義務的な製品スチュワードシップ制度について意見募集を行っていることを発表しました。同州環境保護庁(EPA)は、2025年製品ライフサイクル責任法に基づく「2026年製品ライフサイクル責任改正(太陽光発電パネル)規則」の案を公表しており、2026年11月16日午後5時まで意見を受け付けています。規則案は、州内に太陽光パネルを供給するブランド所有者に、使用済み製品の管理について責任を負わせるものです。制度の開始は、最終決定を経て2028年初めと見込まれています。
制度の概要
- 製品ライフサイクル責任規則は、使用済み電池を対象として2025年に導入されました。今回の規則案は、その対象を太陽光パネルに広げるものです。
- 対象は、住宅用および商業用の屋根置き太陽光パネルと、使用済みとなった太陽光発電所のパネルです。
- EPAは、競争的な手続を経て製品スチュワードシップ団体(PSO)を選定し、協定を結びます。PSOは協定の締結から3か月以内に行動計画を作成し、EPAの承認を受けます。
ブランド所有者に求められる事項
- PSOとの協定の当事者となること。これを怠ることは、同法第10条の違反となります。
- 州内に初めて供給する前に、EPAおよび関係するPSOへ通知すること。これを怠ることは、同法第12条(1)の違反となります。
- 関係する記録を保存すること。
- EPAおよびPSOへ年次報告を提出すること。
ブランド所有者が負担する料金について、EPAは協定と行動計画を承認する際に、PSOによる料金の算定方法を審査します。安全に関する要件の違反には、一般の要件の違反より重い罰則が設けられています。
背景
州政府の発表によれば、州内には118万件を超える屋根置き太陽光発電設備があり、太陽光パネルの廃棄物は年間約14,000トン発生しています。この量は2045年までに89,000トンに増えると見込まれています。回収の対象となる素材として、アルミニウム、ガラス、シリコン、銅、銀が挙げられています。
今後の予定
EPAは、意見募集の終了後に寄せられた意見を検討し、結果の報告書を公表するとしています。意見募集では、規則案のほか、説明文書、課題文書、規制影響評価書が公開されています。
参考情報
ニューサウスウェールズ州環境保護庁(EPA)「Draft Solar Panels Regulation」
https://yoursay.epa.nsw.gov.au/draft-solar-panels-regulation
ニューサウスウェールズ州政府 発表「NSW leads Australia with new solar panel recycling mandate」
https://www.nsw.gov.au/ministerial-releases/nsw-leads-australia-new-solar-panel-recycling-mandate
ニューサウスウェールズ州環境保護庁(EPA)「Solar PV Panels Product Stewardship Scheme – Explanatory Document」
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