国際|POPs条約検討委員会、臭素化ダイオキシン類の審査を前進
2026年9月28日、残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(POPs条約)の事務局は、9月21日から25日までローマで開催された第22回残留性有機汚染物質検討委員会(POPRC-22)の結果を公表しました。検討委員会は、臭素化ダイオキシン類(ポリ臭素化ジベンゾ-p-ジオキシンおよびジベンゾフラン、PBDD/Fs)について、世界的な対応を検討するに値すると結論づけ、リスク管理評価の作成段階へ進めました。また、臭素系難燃剤であるデカブロモジフェニルエタン(DBDPE)とテトラブロモフタル酸ビス(2-エチルヘキシル)(TBPH)は条約のスクリーニング基準を満たすとされ、リスクプロファイルの作成段階へ進みます。あわせて、PFOSに残る2件の個別適用除外について、不要になったとして削除を勧告しました。難燃剤、めっき、泡消火薬剤に関わる事業者に関係する動きです。
臭素化ダイオキシン類(PBDD/Fs)
- 検討委員会は、PBDD/Fsが長距離の環境移動の結果、人の健康と環境に重大な悪影響を及ぼすおそれがあると結論づけました。
- PBDD/Fsは意図的に製造される物質ではなく、臭素系難燃剤を含む材料の製造・使用・リサイクル・熱処理のほか、燃焼、廃棄物焼却、野焼き、金属製造の過程で非意図的に生成します。
- 今後、検討委員会は、考えられる規制措置とその社会経済的影響を扱うリスク管理評価を作成します。
- 検討委員会が附属書C(非意図的生成物)への掲載を勧告した場合、締約国会議は2029年にその勧告を検討する可能性があります。
- 臭素・塩素混合のダイオキシン類(PBCDD/Fs)については、さらに科学的な作業が必要とされました。
臭素系難燃剤2物質(DBDPE、TBPH)
- いずれも条約のスクリーニング基準を満たすとされ、世界的な対応の要否を評価する詳細なリスクプロファイルの作成に進みます。
- 検討委員会は、2027年のPOPRC-23でこの評価を検討します。
PFOSおよびPFOA関連の個別適用除外
- PFOSとその塩およびPFOSFについて、検討委員会は、閉鎖系の硬質金属めっきでの使用と一部の泡消火薬剤での使用という残る2件の個別適用除外は不要になったと結論づけ、削除を勧告しました。
- この勧告は、2027年にパナマ市で開催される第13回締約国会議(COP-13)で検討されます。
- 医薬品用途のPFOB製造のためのPFOIの使用に関する個別適用除外(附属書AのPFOA関連の掲載に含まれるもの)については、実行可能な代替がまだ特定されていないとして、維持を勧告しました。
化学物質の透明性
検討委員会は、製造・使用からリサイクル・廃棄に至るライフサイクル全体での化学物質の透明性と追跡可能性の向上に関する作業も進めました。
参考情報
- バーゼル・ロッテルダム・ストックホルム条約事務局 POPRC-22に関するプレスリリース(2026年9月28日)
https://www.brsmeas.org/MediaHub/PressReleases/POPRC22PressRelease/tabid/10695/language/en-US/Default.aspx
注目情報一覧
新着商品情報一覧
調査相談はこちら
概要調査、詳細調査、比較調査、個別の和訳、定期報告調査、年間コンサルなど
様々な調査に柔軟に対応可能でございます。
(調査例)
- ●●の詳細調査/定期報告調査
- ●●の他国(複数)における規制状況調査
- 細かな質問への適宜対応が可能な年間相談サービス
- 世界複数ヵ国における●●の比較調査 など