2026.10.13
米国|エネルギー省、業務用温風暖房炉の任意試験手順を廃止する最終規程を公布
2026年10月07日、米国エネルギー省(DOE)は、業務用温風暖房炉(commercial warm air furnaces)の試験手順に関する最終規程を連邦官報で公布しました。指標「熱効率2(TE2)」を測定する任意の試験手順である連邦規則集第10編第431部サブパートDの付録Bを廃止し、TE2の定義も削除します。DOEは、付録Bによる代表性の向上は不確かであり、見込まれる試験負担の増加がこれを上回ると判断しました。熱効率(TE)を測定する付録Aは引き続き適用されます。発効日は2026年12月7日です。
改正の内容(10 CFR Part 431)
- 431.72条(定義):「熱効率2(Thermal efficiency two)」の定義を削除
- 431.75条(参照により組み込む資料):(c)(1)の「付録AおよびB」を「付録A」に変更
- 431.76条(統一試験方法):(b)を改め、熱効率について表示・表明を行う場合は付録Aにより試験することを規定
- 付録A:冒頭の注記を削除
- 付録B:全体を削除
経緯
- 2023年6月2日の最終規程で、DOEは2024年5月28日以降に製造される業務用温風暖房炉に付録Aを適用するとともに、TE2と付録Bを新設しました。
- 付録Bの使用は任意であり、TE2で表した省エネルギー基準の適合日までは義務づけられないものでした。TE2にもとづく基準は定められていません。
- 2023年8月1日に業界団体が第4巡回区連邦控訴裁判所に申立てを行い、DOEは2024年2月6日に自発的な差戻しを得て、一定の判断を行わない限りTE2の試験手順を執行しないことに同意しました。
- DOEは2025年5月16日に、TE2の定義と付録Bの削除を提案していました。
廃止の理由
- ジャケット損失や部分負荷運転が平均的な使用に与える影響について意見が分かれ、より適切な重み付け係数を裏づけるデータも示されませんでした。
- 製造者からは、試験構成の追加、試験設備の制約、所要時間の増加が報告されました。
- TE2はASHRAEの合意形成手続を経て策定されたものではなく、ASHRAE規格90.1でも参照されていません。DOEは、付録Aが同規格の参照する業界の試験手順と整合しているとしています。
製造者への影響
- 業務用温風暖房炉のエネルギー使用量・効率に関する表示・表明、および既存の省エネルギー基準への適合の証明には、従来どおり付録Aを用います。
- 既存の省エネルギー基準は変更されません。認証および記録保存の要件(10 CFR Part 429)も変更されません。
- 発効後は、TE2にもとづく表示・表明を裏づけるDOEの試験手順がなくなります。DOEは、TE2による表示を行っている製造者を把握していないとしています。
参考情報
連邦官報(Federal Register) エネルギー省「Energy Conservation Program: Test Procedures for Commercial Warm Air Furnaces」(最終規程、文書番号 2026-20517、2026年10月7日付)
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