2026年9月30日、米国ワシントン州労働産業局(L&I)は、2027年1月1日から適用される州の最低賃金を、現行の時給17.13ドルから3.5%引き上げ、時給17.73ドルとすると公表しました。州法に基づき、米国労働統計局の都市賃金労働者・事務職員消費者物価指数(CPI-W)の前年8月から当年8月までの変化率に応じて毎年改定されるものです。14〜15歳の年少労働者の最低賃金は最低賃金の85%にあたる時給15.07ドルとなります。あわせて、残業代支払義務の適用除外となる従業員の給与基準額、コンピューター専門職の時給基準額、ライドシェア運転手の最低報酬、競業避止条項に関する報酬基準額など、最低賃金に連動する2027年の各種基準額も公表されました。州内の事業者は、2027年1月以降の賃金水準や雇用契約の見直しが必要となる可能性があります。
最低賃金の改定内容
- 一般労働者の最低賃金:時給17.73ドル(2026年は17.13ドル、3.5%の引き上げ)
- 14〜15歳の労働者の最低賃金:最低賃金の85%にあたる時給15.07ドル(2026年は14.56ドル)
- 適用開始日:2027年1月1日
なお、シアトル市、シータック市、タクウィラ市、レントン市、ベリンガム市、エバレット市、ブリエン市、キング郡非法人地域では、州の最低賃金を上回る独自の最低賃金が設定されています。連邦最低賃金は時給7.25ドルで据え置かれています。
残業代の適用除外となる従業員の給与基準
従業員を残業代支払義務の適用除外とするには、最低賃金に一定の倍率を乗じた給与基準額以上を支払う必要があります。2027年は事業者の規模により次のとおりとなります。
- 従業員51人以上の大規模事業者:倍率が2.25倍から2.5倍に引き上げられ、週1,773.00ドル(年92,196.00ドル)以上。
- 従業員50人以下の小規模事業者:倍率は2.25倍に据え置かれ、週1,595.70ドル(年82,976.40ドル)以上。小規模事業者の倍率は2028年に2.5倍となる予定です。
- 時給で支払われるコンピューター専門職:事業者の規模にかかわらず最低賃金の3.5倍にあたる時給62.06ドル以上。
その他の基準額
ライドシェア運転手の最低報酬
- シアトル市内の乗車:乗客乗車中1分あたり0.72ドルおよび1マイルあたり1.69ドル、または1回あたり6.34ドルのいずれか高い額
- シアトル市外の乗車:1分あたり0.41ドルおよび1マイルあたり1.43ドル、または1回あたり3.68ドルのいずれか高い額
競業避止条項の報酬基準額
州法により、2027年7月から競業避止条項が禁止されます。それまでの2027年1〜6月の期間については、競業避止条項に関する年間報酬の基準額が、従業員は131,326.59ドル、独立契約者は328,316.49ドルとされています。
参考情報
Washington State Department of Labor & Industries, Minimum Wage:https://lni.wa.gov/workers-rights/wages/minimum-wage/
Washington State Department of Labor & Industries, Washington’s minimum wage rises to $17.73 an hour in 2027(2026年9月30日):https://www.lni.wa.gov/news-events/article/26-17
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