輸入出禁止貨物、デュアルユース品目など、輸入出に関する５つの貨物目録を公布

2023年12月29日、中国商務部及び税関総署は、「輸入禁止貨物目録（第9期）」、「輸出禁止貨物目録（第8期）」、「デュアルユース品目と技術輸出入許可証管理目録」、「輸入許可証管理貨物目録（2024年）」、「輸出許可証管理貨物目録（2024年）」の５つの貨物目録の公布について公示しました。いずれの目録も2024年01月01日から施行されます。

「輸入禁止貨物目録（第9期）」及び、「輸出禁止貨物目録（第8期）」の具体的な内容

概要

2つの目録は、国民の健康と安全を保護し、環境を保護するため、「中国対外貿易法」、「中国貨物輸出入管理条例」に基づき、編成されました。

記載内容

「輸入禁止貨物目録」には合計4種類、「輸出禁止貨物目録」には合計4種類の商品名称、税関商品番号、CAS番号と備考が記載されています。具体的な商品は以下の通りです。輸入を禁止する貨物と輸出を禁止する貨物は同様となっています。

「デュアルユース品目と技術輸出入許可証管理目録」

概要

本目録は、「中国輸出規制法」、「デュアルユース品目と技術輸出入許可証管理弁法」及び「中国輸出入税則」に基づいて、編成されました。本目録が施行されると同時に、2022年第42号の「デュアルユース品目と技術輸出入許可証管理目録」が廃止となります。

記載内容

本目録には、74種類の監視化学品管理項目、54種類の易制毒化学品、10種類の放射性同位体、4種類の電子機械、159種類の核輸出規制項目、196種類の核デュアルユース品目、144種類の生物デュアルユース品目などが記載されています。

事業者に関する事項

本文によれば、放射性同位体を輸入する事業者は、「放射性同位体及び放射線装置の安全と防護条例」と「デュアルユース品目と技術輸出入許可証管理弁法」の関連規定に基づき、生態環境部に報告して審査した後、デュアルユース品目と技術輸出入許可証を申請し、証明書に基づいて税関に輸入手続きを行わなければならないと規定されています。

「輸入許可証管理貨物目録（2024年）」

概要

本目録は、「中国対外貿易法」、「中国貨物輸出入管理条例」、「オゾン層消費物質管理条例」、「貨物輸入許可証管理弁法」、「機電製品輸入管理弁法」、「重点旧機電製品輸入管理弁法」などの法律、行政法規と規則に基づき、編成されました。本目録が施行されると同時に、2022年第41号の「輸入許可証管理貨物目録」は廃止となります。

記載内容

本目録には、オゾン層破壊物質、化学装置、金属製錬設備、建設機械、リフト用輸送機器、製紙設備、電力電気機器、食品加工及び包装設備、農業機械、印刷機械、紡績機械、船舶、トナーカートリッジ、X線管が記載されています。

「輸出許可証管理貨物目録（2024年）」

概要

本目録は、「中国対外貿易法」、「中国貨物輸出入管理条例」、「オゾン層消費物質管理条例」、「貨物輸出許可証管理弁法」などの法律、行政法規と規則に基づいて、制定されました。本目録が施行されると同時に、2022年44号の「輸出許可証管理貨物目録」は廃止となります。

許可証の申請

本文では、許可証の申請については以下の通り明記されています。

・対外貿易経営者の輸出目録に記載されている貨物は、商務部又は商務部から委託された地方商務主管部門に「中国輸出許可証」の取得を申請し、輸出許可証に基づいて税関に通関検査を行わなければなりません。
・生きている牛（香港・マカオへ）、生きている豚（対香港・マカへ）、生体鶏（香港へ）、小麦、トウモロコシ、米、小麦粉、トウモロコシ粉、米粉、薬草用人工栽培麻黄草、石炭、原油、製品油（潤滑油、グリース、潤滑油基油を除く）、鋸材、綿花を輸出する場合は、割当額証明書類を用いて輸出許可証を申請することができます。
・甘草、甘草製品、イグサ及びイグサ製品を輸出する場合、割当額証明書類を用いて輸出許可証を申請することができます。
・セリウム及びセリウム合金（顆粒＜500ミクロン）、タングステン及びタングステン合金（顆粒＜500ミクロン）、ジルコニウム、ベリリウム、ゲルマニウム、ガリウムを輸出する場合は、輸出許可証の申請を免除することができるが、規定に従って「デュアルユース品目と技術輸出入許可証」を申請する必要があります。
・政府の対外援助項目の下で提供された貨物は輸出許可証の申請を免除します。

参考

1.「輸入禁止貨物目録（第9期）」及び、「輸出禁止貨物目録（第8期）」
2.「デュアルユース品目と技術輸出入許可証管理目録」
3.「輸入許可証管理貨物目録（2024年）」
4.「輸出許可証管理貨物目録（2024年）」