新GHGパフォーマンス管理指標を追加

2022年07月07日、米国運輸省連邦道路局（FHWA）は、州や自治体が温室効果ガス（GHG）排出量を追跡・削減するための規則制定提案通知（NPRM）を発表しました。

概要

■　州がパフォーマンスを追跡し、より多くの情報に基づいた投資決定を行えるよう、既存のFHWA国家パフォーマンス指標に新しいGHGパフォーマンス管理指標を追加し、州ごとの進捗状況を追跡するための国家的枠組みを確立する。

■　州運輸当局（State DOTs）と都市計画組織（MPOs）が、国道システム上の道路走行による温室効果ガス排出の減少目標を独自に設定する柔軟なシステムを構築する。

具体的には、州の地理的境界と都市計画区域の境界内に国道システム（NHS）の走行距離を持つ州政府とMPOに対し、それぞれ、2021年以降に道路走行によるCO2排出量を削減する目標を設定するよう求めています。

本規則案では、複数のMPOが存在する市街地を管轄するMPOに対し、さらに共同目標を設定することを求めています。また、州政府交通局とMPOは目標達成状況を2年ごとに報告し、FHWAは目標達成に向けた大幅な進捗を評価することを義務付ける予定です。

提案されているGHG指標は、FHWAが以前の規則制定を通じて確立した国家道路性能プログラム（NHPP）パフォーマンス指標の中で体系化されます。

超党派インフラ法（BIL）は、州運輸省（State DOTs）と都市計画組織（MPOs）が低下するGHG目標を達成するために、270億ドル以上の連邦資金を利用できるようにするものです。超党派インフラ法の資金は、5年間にわたり様々なプログラムを通じて利用可能であるが、これらに限定されるものではありません。

■　炭素削減プログラムでは、州および地方自治体に64億ドルのフォーミュラ資金を提供し、炭素削減戦略の策定や、高速道路走行時の炭素排出量削減を目的とした幅広いプロジェクトに資金を提供する予定。

■　全米電気自動車インフラ（NEVI）フォーミュラ・プログラムは、全米電気自動車充電ネットワーク構築のため、主に法定方式により各州に50億ドルを提供。

■　充電・燃料供給インフラのための裁量的補助金プログラムは、電気自動車充電および水素、プロパン、天然ガス燃料供給インフラを、指定された代替燃料通路沿いや地域社会に配備するために、州および地方自治体に25億ドルの競争的資金を提供。

■　渋滞緩和プログラムは、米国の最も渋滞の激しい大都市圏の渋滞と関連する経済・環境コストを削減するために、革新的な複合輸送手段を推進するための競争的資金として2億5,000万ドルを提供。

■　港湾施設におけるトラック排出削減プログラムでは、港湾電化の推進を含め、港湾におけるトラックのアイドリングと排出を削減するために、4億ドルの競争的資金を提供する予定。

■　また、BILには、州や地方自治体が環境にやさしい歩行者や自転車のインフラプロジェクトを実施するのを支援するTransportation Alternatives Set-Asideのための72億ドルも含まれている。

■　さらに、FTAの6,900万ドルのTransit Oriented Development (TOD) Programは、土地利用と交通計画を、新しい固定ガイドウェイや中核的な交通機関の設備投資プロジェクトと統合するために、地域社会に資金を提供する。BILはまた、Transportation Infrastructure Finance and Innovation Act (TIFIA) とRailroad Rehabilitation & Improvement Financing (RRIF) プログラムを通じて、TODの資金調達機会を拡大する。

超党派インフラ法から各州が利用できる新しい資金源に加え、新規および既存の方式プログラムにより、州および地方政府は、公共交通やその他の土地利用・交通統合プロジェクトおよび戦略を奨励するための資金を利用することができます。

この規則案は、来週、連邦官報に掲載される予定です。最終規則は、FHWAが提出されたコメントを検討する機会を得た後に発表される可能性があります。

参考

■　DOTの通知

出典－GreenCarCongress

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