米国|食品医薬品局、食品トレーサビリティ規則の執行方針に関する指針案で意見募集
2026年10月09日、米国食品医薬品局(FDA)は、食品トレーサビリティ規則(連邦規則集第21編第1部サブパートS)の執行方針に関する業界向け指針案「特定の食品に関する追加のトレーサビリティ記録の要件:特定の小売食品店および飲食店に対する執行方針」を公表し、連邦官報で意見募集を開始しました。過去3年間の食品の販売・提供額の年平均が25万ドルを超え100万ドル以下の小売食品店および飲食店について、同規則の要件を執行しない意向を示す内容です。意見提出の期限は2026年11月23日です。
背景
- FDAは2022年11月21日、食品安全強化法(FSMA)の実施の一環として、最終規則「特定の食品に関する追加のトレーサビリティ記録の要件」を公布しました。
- 同規則は、過去3年間の食品の販売・提供額の年平均が25万ドル以下の小売食品店および飲食店を、全面的に適用除外としています(21 CFR 1.1305(i))。この期間は直近3年間で順次更新され、金額は2020年を基準年として物価の変動に応じて調整されます。
- 小売食品店・飲食店の業界からは、この適用除外の対象とならない規模の小規模事業者について、遵守上の課題があるとの報告が寄せられていました。
指針案の内容
- 対象:過去3年間の食品の販売・提供額の年平均が25万ドルを超え、100万ドル以下の小売食品店および飲食店
- 方針:FDAは、これらの事業者に対し、食品トレーサビリティ規則の要件を執行しない意向です。
- 基準額の扱い:100万ドルの基準も、直近3年間で順次更新され、2020年を基準年として物価の変動に応じて調整されます。
- 理由:リスクに関するFDAの現時点での理解にもとづくものとされています。
指針案の位置づけ
- 指針案はFDAの現時点での考え方を示すもので、いかなる者にも権利を設定するものではなく、FDAおよび公衆を拘束しません。
- 適用される法令の要件を満たす場合は、別の方法をとることもできます。
- 今回公表されたのは案の段階であり、FDAは寄せられた意見を検討したうえで指針を確定します。
事業者への影響
- 米国で小売食品店または飲食店を営む事業者のうち、食品の販売・提供額の年平均が25万ドル超100万ドル以下の事業者は、指針が確定すれば、同規則の執行の対象から外れることになります。
- これらの事業者に食品を供給する製造者、輸入者、流通業者など、指針案の対象に含まれない事業者については、同規則の要件に変更はありません。
- 意見がある場合は、11月23日までに提出する必要があります。
参考情報
連邦官報(Federal Register) 食品医薬品局「Requirements for Additional Traceability Records for Certain Foods: Enforcement Policy for Certain Retail Food Establishments and Restaurants; Draft Guidance for Industry」(文書番号 2026-20721、2026年10月9日付)
注目情報一覧
新着商品情報一覧
調査相談はこちら
概要調査、詳細調査、比較調査、個別の和訳、定期報告調査、年間コンサルなど
様々な調査に柔軟に対応可能でございます。
(調査例)
- ●●の詳細調査/定期報告調査
- ●●の他国(複数)における規制状況調査
- 細かな質問への適宜対応が可能な年間相談サービス
- 世界複数ヵ国における●●の比較調査 など