2026年10月28日、米国議会図書館著作権局は、デジタルミレニアム著作権法(DMCA)第1201条に基づく、著作物へのアクセスを管理する技術的保護手段の回避禁止に対する例外について、第10回目となる3年ごとの見直しの規程案策定通知を連邦官報に公表しました。既存の例外は、医療機器の修理に関する例外を除き、簡易手続で更新する方針を示しました。また、新規・拡大の例外の請願を10の分類に整理し、意見募集を開始しました。初回の意見提出期限は2026年12月7日です。例外の可否は、著作権登録官の勧告を受けて議会図書館長が最終的に決定します。車両や家電、医療機器の修理事業者、機器メーカー、研究機関など、ソフトウェアで保護された製品・著作物を扱う事業者に関わる内容です。
既存の例外の更新方針
- 著作権局は既存の例外について43件の更新請願を受け付け、医療機器の修理に関する例外以外は、更新に有意な反対がなく必要性が継続しているとしてそのまま更新を勧告する方針です。
- 対象には、車両の修理・車両データ、消費者向け機器の修理、食品調理機器の修理、端末のロック解除、ジェイルブレイク、テキスト・データマイニング、医療機器データ、ビデオゲーム・ソフトウェアの保存、3Dプリンター、著作権ライセンス調査などが含まれます。
- 既存の例外の文言の修正を求める提案は、簡易手続では扱わず、新規の請願として扱うとしています。
医療機器修理の例外の扱い
- 医療機器の修理に関する例外(37 CFR 201.40(b)(17))については、機器メーカー側から、ソフトウェアの種類や構成の違いにより例外の範囲が十分に特定されていないとの新たな主張などがあり、著作権局は有意な反対があると判断しました。
- このため同例外は簡易手続での更新の対象から外れ、新たな記録に基づいて審査されることになり、「提案分類8:コンピュータープログラム-修理」として他の拡大提案とあわせて検討されます。
新規・拡大の例外案
- 著作権局は25件の新規・拡大の請願を受け付け、医療機器修理を含む10の分類に統合しました。
- 例として、図書館等による字幕・音声解説付与のための視聴覚著作物の回避(分類1)、批評・論評目的の例外のUltra HD Blu-rayへの拡大と非営利要件の撤廃(分類2)、ライセンス済み再生機器のない汎用コンピューターでの再生(分類3)、視聴覚著作物の保存・機器の陳腐化・配信サービス終了時の複製(分類4)などがあります。
- 例外を支持する場合、規定の文案の提示も求められています。
意見提出期限
- 支持者等による初回意見:2026年12月7日
- 反対意見:2027年2月22日
- 支持者・中立者による反論意見:2027年3月22日
- 意見は1分類につき25ページ以内(証拠資料を除く)とされています。例外の維持・拡大を求める事業者は、各期限までに根拠となる記録を提出する必要があります。
参考情報
米国連邦官報(2026年10月28日)「Exemptions To Permit Circumvention of Access Controls on Copyrighted Works」:https://www.federalregister.gov/d/2026-21939
米国政府出版局(GovInfo)同文書本文:https://www.govinfo.gov/content/pkg/FR-2026-10-28/html/2026-21939.htm
米国著作権局 第1201条第10回見直しページ:https://www.copyright.gov/1201/2027/





