EU|電池デューディリジェンス義務延期規則やリサイクル効率・リカバリー水準算定・検証規則の公布と回収・処理報告様式規則案の意見募集

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EU|電池デューディリジェンス義務延期規則やリサイクル効率・リカバリー水準算定・検証規則の公布と回収・処理報告様式規則案の意見募集

電池デューディリジェンス要件適用は2027年08月18日へ延期

2025年07月30日、電池規則に定める要件のうち、電池デューディリジェンス(DD)要件の適用開始時期を2年延期、関連ガイドライン公表を約1年5ヵ月程延期することを盛り込んだ規則がEU官報で公布されました。これにより、電池DD要件遵守期限とそのガイドライン公表期限は延期されます。

また、07月04日には、廃電池からのリサイクル効率及び材料リカバリー率の算定及び検証の方法や、関連文書のフォーマットを定める委任規則が公布されました。

さらに、07月14日は、廃電池の回収と処理に関連して、加盟国所管当局から欧州委員会へ報告する際のフォーマットに関する案が公表され、意見募集が開始されています。

注目すべき内容-電池DD関連

電池デューディリジェンス要件の適用開始を「2027年08月18日」へ修正

■ 電池規則では元々2025年08月18日から適用開始と定められている。
■ 今回の規則案が改正規則として公布されれば、その適用は2年間延期される。

電池デューディリジェンス対応を支援するためのガイドライン公表期限を「2026年07月26日」へ修正

■ 電池規則では元々2025年02月18日までに欧州委員会がガイドラインを公表すると定められている。
■ 今回の規則案が改正規則として公布されれば、その公表期限は約1年5ヵ月程延期される。

注目すべき内容-廃電池リサイクル効率・リカバリー水準関連

関連定義を規定

■ 「リチウムベース電池」をはじめ、算定・検証・報告に関連する用語の定義が規定されている。

廃電池のリサイクル効率に関する算定方法を規定

■ 廃電池のリサイクル効率に関する算定方法、検証方法について規定されている。

廃電池の材料リカバリー水準に関する算定方法を規定

■ 廃電池の材料リカバリー水準に関する算定方法、検証方法について規定されている。

附属書12 Part A(5),(6)のもとでの物質処理に関する文書フォーマットを規定

■ 附属書12 Part A(5),(6)のもとでの物質処理(※カドミウムや水銀の処理)に関する文書フォーマットが規定されている。

リサイクル業者が毎年加盟国に報告する情報の詳細について規定

■ リサイクル業者が毎年加盟国に報告する情報の詳細について規定されている。

電池種類別のリサイクル効率および材料リカバリー率に関する文書フォーマットを規定

■ 附属書6~9項には電池種類別のリサイクル効率および材料リカバリー率に関する文書フォーマットが規定されている。

注目すべき内容-国家所管当局の欧州委員会への報告フォーマット案

廃電池の回収と処理に関連する加盟国の報告について

■ 第76条に基づく加盟国の欧州委員会への報告義務に関連して、フォーマット案が公表されている。

■ 第75条に定める生産者等の加盟国所管当局への報告義務では、最初の報告年度について、「第76条(5)に基づく欧州委員会に報告するための様式を定めた実施法の発効後の最初の暦年を対象とする」とされている。

■ 即ち、第76条に基づく加盟国の欧州委員会への報告フォーマットを定める実施規則の発効日がいつになるかで、第75条に基づく生産者等の加盟国への報告義務の報告年度が決定する構図となっている。

参考情報

■ 電池DD関連期限延期規則

■ 廃電池リサイクル効率・リカバリー水準関連算定・検証規則

■ 国家所管当局の欧州委員会への報告フォーマット案

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