EU|計量規則を20年ぶり刷新 EV充電器や水素対応など理事会が方針を採択
計量規則を20年ぶり刷新 EV充電器や水素対応など理事会が方針を採択
計測機器指令(MID)の改正案について合意しました。改正内容は以下の通りです。
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主な改正内容
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新しい機器を対象に追加
電気自動車の充電設備、圧縮ガスディスペンサー、電気・ガス・熱エネルギーのメーターなど、脱炭素社会に不可欠な新しい測定機器を新たにカバーしています。 -
デジタル化対応
スマートメーターやクラウドベースの測定結果表示を認め、遠隔表示(スマホや車の画面など)も可能となりました。
これによりIoT時代の計測機器運用が容易となります。 -
エネルギー変換装置の精度基準を統一
ガスの質量や体積をエネルギー量に換算する装置について、許容誤差を0.05%以内とする基準を導入しました。 -
EV充電器の対象範囲拡大
住宅用・商業用・軽工業用を含むほか、鉄道、船舶、航空機などにも適用を明確化しました。
また、充電ケーブルの交換を容易にして整備・運用コストを軽減しています。 -
移行期間と既存認証の扱い
改正適用前に発行された国家認証は12年間有効となります。
また、新ルールの適用開始時期を24か月→30か月に延長し、各国法整備に猶予を持たせております。
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