EU|欧州委員会、革新的な太陽光発電製品等の製造能力拡大を目的とした、欧州太陽光発電産業連盟を正式に承認
太陽光発電推進の牽引役
2022年11月16日、欧州委員会は、欧州における革新的な太陽光発電製品と部品の製造能力を拡大することを目的とした欧州太陽光発電産業連盟を同年10月11日に正式に承認したことを明らかにしました。
欧州太陽光発電産業連盟は、EUの太陽光発電バリューチェーンのための柔軟的かつ戦略的自律性を構築することを目的として発足し、同バリューチェーンにおける障壁、機会、投資の可能性を特定すると共に、循環性、持続可能性、技能への影響についても検討を進めるとしています。
背景
欧州グリーン・ディール と Fit for 55パッケージ※は、当面の間、大量の再生可能エネルギーを導入するという積極的なEUの目標を掲げています。ロシアのウクライナに対する侵攻を受け、欧州委員会は2022年5月18日にREPowerEU計画を承認しました。
このEUの構想は、ロシアの化石燃料への依存に終止符を打つことを目的としており、2030年までにEUの再生可能エネルギー目標を45%に引き上げることを提案しています。再生可能エネルギーの大規模かつ迅速な導入は、REPowerEU計画の中核をなすものです。
この計画の一環として発表されたEUの太陽光発電戦略は、2025年までに2020年の2倍以上の320GW以上の太陽光発電を導入し、2030年までに600GW近くの太陽光発電を導入することを目標としています。
これらの目標を達成するために、戦略として、
■ 欧州太陽光発電産業連盟を通じて、EUの産業用太陽光発電バリューチェーンの拡大を提案
■ 「欧州の太陽光発電の屋根」を通じて、太陽光発電の迅速かつ大規模な展開を促進する。
■ 許認可手続きを簡素化し、迅速化するための措置を導入する。
■ EUの太陽エネルギー生産と普及のために、熟練した労働力と雇用創出の可能性を確保する。
ことを目指しています。
Fit for 55パッケージ※:2030年までに温室効果ガスの排出量を1990年比で少なくとも55%削減する計画
連盟の役割
本連盟では、上記の経緯を踏まえ、EUにおける太陽光発電の展開を加速するために、太陽光発電の供給確保と多様化に役立つEU太陽光発電産業エコシステムを開発し、競争力のある、革新的で持続可能な太陽光発電製品のEU内での製造を拡大していく予定です。
同連盟では、次のような戦略的な行動計画を策定しています。
■ 製造規模拡大のボトルネックを特定し、提言を提供する。
■ 太陽光発電製造の商業化フローの確立を含む、資金調達へのアクセスの促進。
■ 開発及び導入に関する協力の枠組みを提供する。
■ 国際的なパートナーシップと柔軟なグローバルサプライチェーンの維持。
■ 太陽光発電の研究とイノベーションを支援する。
■ 循環型社会と持続可能性に関するコミュニケーションの促進及び増加。
■ 太陽光発電製造セクターのための熟練労働力の探求と開発。
連盟への入会募集
同連盟では、EUの太陽光発電用パネル及び同部品の生産能力を向上させ、製品、部品及び原材料の供給源を多様化するための欧州のソリューション支援に関心を持つ企業や関係者が結集することになりました。
入会については、企業・団体、ソーシャルパートナー、教育・訓練機関、研究・技術機関、投資家、市民社会団体、EU諸国、地域、公的機関の代表者など、太陽光発電の分野で関連活動を行うすべての公的・民間団体に広く門戸を開けているとしています。
連盟発足会議の案内
2022年12月9日、10:00~16:00(中央ヨーロッパ時間)にSQUARE Brussels Meeting Centreで開催され、この会議で欧州太陽光発電産業連盟が正式に発足します。
会議では、最初に欧州委員会のブルトン委員(域内市場担当)が基調講演を行い、太陽光発電バリューチェーン全体、EU及びEU諸国のハイレベルな政治家や政策立案者、オフテイカー、イノベーター、投資家等から講演者を招く予定としています。
また、連盟の活動を推進する機会として、また連盟が取り組む主要な課題について、ステークホルダーに議論する機会を設けることとしています。
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