対象車両は3万台以上になる見込み
2022年10月13日のプレスリリースによると、カリフォルニア州大気資源局(CARB)は、ミシガン州オーバーン・ヒルズのFCA US LLC(FCA)と、CARBの大気質規制違反に対して5,601,090ドルの和解契約を締結しました。これは、過去4年間で2回目のFCAに対する強制措置となります。
概要
和解の対象となるFCAの車両とモデルイヤー(MY)には、5.7Lガソリンエンジンを搭載したMY2012~2018のラム1500、ジープ・グランドチェロキー、ダッジ・デュランゴの各車両が含まれます。このエンジン構成は、CARBによる試験時に認証排出ガス基準に適合していないことが判明しています。対象車両は3万台以上になる見込みです。
FCAはCARBに協力し、自動車汚染防止装置規制違反の疑惑のすべてについて和解しました。FCAの和解案には、280万ドルの民事罰が含まれており、これはCARBの大気汚染防止基金に充当され、カリフォルニア州の大気環境を改善するためのプロジェクトや研究に資金を提供することになる予定です。
残りの280万ドルは、環境補足プロジェクト(SEP)-Cleaner Air for Kids – Zero Emission School Bus Funding-に充てられ、南海岸大気流域の学校に多くの電気スクールバスを導入するために役立てられる予定となっています。
以前、2019年01月、CARBは、FCAが「ディフィートデバイスソフトウェア」を使用して全国10万台以上の車両の排ガス試験を回避し、環境および消費者保護法に違反したという疑惑について、FCAと共同和解を成立させました。カリフォルニア州は、5億ドルの和解金のうち7800万ドル以上を受け取りました。
参考
■ CARB