米国|EPAとベルギー・フランダース政府は、PFASに関する規制の実施およびコンプライアンス保証の情報を共有する
関連情報並びに規制の執行及びコンプライアンス保証の経験の交換・協力へ
EPA(U.S. Environmental Protection Agency、アメリカ合衆国環境保護庁)は2022年8月24日に、「当庁の執行・コンプライアンス保証局(Office of Enforcement and Compliance Assurance)が、ベルギーのフランダース政府の代表者と「PFASに関する規制の実施およびコンプライアンス保証の情報を共有する」との意図声明(Statement of Intent、SOI)に署名した。」という発表(参考1)をしました。
これにより両国はPFAS(ピーファス)およびその他のフロン系化学物質に関連する執行およびコンプライアンス保証の問題に関する公開情報を共有することとなります。
ここでは、「PFASについて」「声明の目的」「関係者のコメント」について、記事になっています。
PFASについて:
PFAS(パーフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物)は、水や油をはじき、熱や薬品に強い、光を吸収しない等の特性を持つため、撥水剤、表面処理剤、乳化剤、消火剤、コーティング剤等に幅広く用いられています。
PFASは、数多くの化学物質の総称で、有名なペルフルオロオクタン酸(PFOA)とペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)の2つを含む4,730種類以上があると2018年に経済協力開発機構(OECD)が報告しています。
PFASの人体への侵入経路としては水と食品で、PFOSについては血清総コレステロールの増加や子供のワクチン接種での抗体反応の低下が特定されています。このため、PFASの摂取により高脂血症、動脈硬化、糖尿病、甲状腺機能低下症のリスクが高まると考えられています。
PFASは自然界や体内で分解されにくく、一度生成されると蓄積されやすい特性を持ち、PFOAに関しては2017年に世界保健機構(WHO)外部組織の国際がん研究機関(IARC)が「グループ2B(発がん性のおそれがある物質)」として分類し、2019年にPOPs条約の第9回締約国会議(COP9)で同条約の附属書A(製造・使用、輸出入の禁止)リストに追加することが決定されています。
声明の目的:
SOIの目的は、相互に関心のある重要な環境規制の実施およびコンプライアンス保証の問題に関する二国間協力を必要に応じて促進することです。
この2国はPFAS及びその他のフルオロカーボン化学物質に関する機密ではない情報並びに規制の執行及びコンプライアンス保証の経験を交換・協力することを誓約書としました。
協力する分野としては、PFASやその他のフロン系化学物質の水問題の規制執行とコンプライアンス、廃棄物管理と土壌浄化、浄化と汚染された場所の再活性化のための技術革新、大気質管理に関連する技術等が含まれています。
加えてSOIでは、PFASおよびその他のフロン系化学物質の環境処理および技術に関する規制の執行およびコンプライアンス保証を通じてイノベーションを促進するための協力分野を詳述しています。米国とフランダース政府のSOIは、「EPAの欧州とのコラボレーション(参考2)」のページ参考にしてください。
関係者のコメント:
EPAの執行・コンプライアンス保証局のラリー・スターフィールド(Larry Starfield)副長官代理は「このSOIは、PFASやその他のフロン系化学物質の環境への放出によってもたらされる環境上の課題を両国政府が共通の関心を持ち取り組む」と述べています。
また、「意図表明書で誓約された情報の共有は、人間の健康と環境を保護するための効率的で新たな選択肢を模索する米国とフランダースの両方に利益をもたらすでしょう。」とも述べています。
一方、Zuhal Demir司法・執行・環境・エネルギー・観光(Flemish Minister of Justice and Enforcement, Environment, Energy and Tourism)大臣は、「今日よりフランダース政府は、米国、特に環境保護庁との新たな必要な国際協力に乗り出します。両国はともに環境、社会、市民の健康を守るという共通の利益を持ち、環境保護をより高いレベルに引き上げるという目標を持っています。
EPAと一緒に、お互いの市民にとってより健康で安全な環境への目的を達成するためにさらに懸命に働きたいと思います」と述べました。
参考情報
参考1:EPA発表:EPAがベルギー・フランダース政府と「PFASに関する規制の実施およびコンプライアンス保証の情報を共有する」との意図声明に署名した
参考2:EPAの欧州とのコラボレーション
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