消費者製品安全委員(CPSC)、「乳児用傾斜型スリーパー」の定義づけとその販売や輸入を禁止
2023年08月16日、消費者製品安全委員会は、2021年の乳児用安全睡眠法に基づく乳児用傾斜型スリーパーの使用禁止を最終規則として発行しました。この規則は2023年09月15日に発効します。この規則により、乳児用スリーパーなどを製造・販売する企業が影響を受けます。
背景・概要
2022年05月16日、米国大統領は、2021年乳児用安全睡眠法(Safe Sleep for Babies Act of 2021、SSBA)に署名しました。SSBAは、消費者製品安全委員会(Consumer Product Safety Commission、CPSC)に、同法の制定後180日以内に「消費者製品安全法に基づいて、乳幼児用傾斜型スリーパーは、製造日に関係なく、危険製品として禁止されるものとする」ことを指示していました。SSBAでは同時に、乳幼児用傾斜型スリーパーを「1歳までの乳幼児に寝具を提供することを意図、販売、または設計された、睡眠面の傾斜角度が10度以上の製品」と定義することを指示しています。その後、2022年11月12日、CPSCは禁止令を発効し、同日以降、乳幼児用傾斜型スリーパーの販売、販売の申し出、販売のための製造、商業上の流通、輸入を違法としていました。
2022年07月26日、CPSCは、消費者製品安全法(Consumer Product Safety A、CPSA)に基づいて、「乳幼児用傾斜型スリーパーを禁止された危険製品と見なす」ことを要求するSSBAの文言を、規則で成文化する意向を通知した規則制定案の通知(notice of proposed rulemaking、NPR)を発表しました。通知でCPSCは、発効日、SSBAの文言の解釈、スリーパー製品に対して禁止事項のための確認試験と認証を義務付けるべきか否かについて意見を求め、67通の意見を得ました。
ところで、CPSCは、2022年06月23日より乳児用睡眠製品の安全基準(Infant Sleep Product、ISP基準)を発効し、「生後5ヶ月まで」の乳児用スリーパーに適用される基準を施行しています。そこでは、「乳幼児用傾斜型スリーパー」を「1歳までの乳幼児に寝台を提供することを意図、販売、または設計された、傾斜角度が10度を超える製品」と定義しています。このことから、67通の意見の中には、「乳幼児用傾斜型スリーパー」の定義やその対象年齢が曖昧であり、様々な規則で重複に定義されていることが指摘されていました。
注目すべき内容
この最終規則により、「乳幼児用傾斜型スリーパーを禁止された危険製品と見なす」ことが成文化されました。この規則では、スリーパーの販売だけでなく、これらの製品の販売の申し出、販売のための製造、商取引における流通、米国への輸入も禁止することを明確にしています。また、最終規則では、「乳幼児用傾斜型スリーパー」の定義を、1歳までの乳幼児に寝具を提供することを意図、販売、または設計された、傾斜角度が10度以上傾斜した製品として成文化しました。加えて、最終規則は、製造日に関係なく、乳児用傾斜型スリーパーを、2022年11月12日をもって禁止された危険製品であることを明確にしています。
ただし、睡眠面の傾斜角度が10度以下の「乳幼児用スリーパー」は以前この最終規則からは外れています。CPSAは現時点では試験および認証プログラムの実施を行っていませんが、追加情報に寄っては今後、試験、認証、および登録の要件が検討される可能性があります。
参考情報
消費者製品安全法とは
消費者製品安全法(Consumer Product Safety Act、CPSA)とそれを施行する消費者製品安全委員会(U.S Consumer Product Safety Commission、CPSC)は、米国国内で販売される消費者製品の安全性を規制、確保しています。さらに、CPSAの修正法でもある消費者製品安全改善法(Consumer Product Safety Improvement Act of 2008、CPSIA)でも規制を行っています。この法律の下で公布される規則の内容は、製造業者、輸入業者、供給業者、梱包業者などに加え、オンラインプラットフォーム提供者など関わる業者全般を対象にしています。
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