CPSC、自主基準等が少なく自転車との法的な区別がされていない低速e-bikeに関する規則制定を予定
2024年03月15日、消費者製品安全委員会(CPSC)は、電動自転車(e-bike)に関する規則策定を検討し、規則制定提案事前通知(ANPR)を発表しました。CPSCは、e-bikeの利用に伴う傷害リスク、規制案、既存の自主基準に対処する新基準の策定に関する意見を募集しています。意見は2024年05月14日まで募集されています。
e-bikeに関する規則制定案の背景
e-bikeとは、電動モーターを搭載した自転車のことで、現在ペダルがある大人向けとペダルがない子供向けの2種が販売されています。部分的にモーターで駆動しているe-bikeがある一方で、完全にモーターで駆動するものもあります。基本的には、ペダルアシストと言われている「乗っている人がペダルを漕いでいる間、電気モーターが作動し通常よりも強い動力」が作動する自転車の事を指します。e-bikeの中には、「電動バランスバイク」と呼ばれる主に低年齢の子供向けの、電動モーターがペダルではなく足で地面を蹴って漕ぐ推進力を補助する仕組みが搭載されている自転車も含みます。
現在、連邦有害物質法(Federal Hazardous Substances Act、FHSA)に基づいてe-bikeが「低速電動自転車」か「自転車」の定義を満たすためには、自転車要件を満たさなければならないとされています。すでに、低速電動自転車であるe-bikeのモーターは750ワット(1h.p.、1馬力)未満に制限され、「舗装された平坦な路面において、体重170ポンド(約77キログラム)の運転者が乗り、モーターのみを動力源とする場合の最高速度は時速20マイル(約32キロメートル)未満」とされています。しかし、この定義では、e-bikeがペダルアシストされる時の速度制限が含まれていません。消費者製品安全委員会(Consumer Product Safety Commission、CPSC)では、2017年から2022年にかけて、全米でe-bikeに関連し救急で治療された障害事故が53,100件あったと推定しています。
既存の安全基準における必須要件
e-bikeは、自転車と同様に以下の機器部位の安全に関する必須要件が課されています。
- 制動装置
- ステアリングシステム
- ペダル
- ドライブ・チェーン
- タイヤ
- ホイール
- リフレクター
ただし、e-bikeに特定された米国の自主基準はありません。また、国際基準として、国際標準化機構(International Organization for Standardization、ISO)のISO/TS 4210-10:2020「自転車-自転車に対する安全要求事項-第10部:電動アシスト自転車(electrically power assisted cycles、EPACs)に対する安全要求事項」がありますが、こちらも自転車の基準に組み込まれたものとなっています。
今回の提案内容と意見募集
FCCは、増加傾向にあるe-bikeに関連した障害リスクに対処するため、今回の規則制定提案事前通知(advance notice of proposed rulemaking、ANPR)において、以下の選択肢のうち1つ以上を採用することを検討していると発表しました。
A.FHSAの義務基準改定
B.CPSAにおける強制基準
C.自主基準への依存
D.非規制措置
E.公的な教育
そこで、特に「要件」「e-bikeに特化したこと」「利用状況と事故に関する情報」「潜在的な要件と自主基準」「市場情報」「経済的影響」についての意見を募集しています。意見は2024年05月14日まで募集されています。
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