米国|国家環境政策法実施規則の撤廃とそれに対する意見募集

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米国|国家環境政策法実施規則の撤廃とそれに対する意見募集

環境品質審議会(CEQ)、国家環境政策法(NEPA)を実施するCEQ規則を連邦規則集から削除し、それに対する意見募集を行う

2025年02月25日、環境品質評議会(CEQ)は、国家環境政策法(NEPA)を実施する環境品質審議会(CEQ)規則を連邦規則集から削除した最終規則を発表しました。さらに、この措置および関連事項に関する意見募集を行いました。この削除した最終規則は、2025年04月11日に発効されます。意見の募集期限は2025年03月27日までです。CEQは大統領に環境品質評価書の作成などについて支援を行う評議会であるため、この最終決定は米国で事業を行う事業体すべてに影響が及びます。

国家環境政策法(NEPA)とは

1969年、連邦議会は国家環境政策法(National Environmental Policy Act、NEPA)を制定し、「財政的または技術的援助を含む、あらゆる実行可能な手段や方策を用いて、一般福祉を育成さらに促進し、人間と自然が生産的に調和して存在できる条件を創造さらに維持し、現在および将来の世代の米国人の社会的または経済的な要求などを満たす」という国家政策を宣言しました(U.S.C. 4331(a))。

2023年財政責任法(Fiscal Responsibility Act of 2023、FRA)によってNEPAは改正され、「人間環境の質に重大な影響を与える主要な連邦行動」に対して「詳細な声明」を作成することを連邦機関に義務付けました。具体的には、①技術的、経済的に実行可能であり、提案の目的および必要性を満たす、代替案の合理的な範囲(代替案を実施しない場合、提案された代替案を実施しないことによる負の環境影響の分析を含む)、②ヒトの環境の局所的な短期利用と長期的な生産性の維持や向上との関係、③提案された措置に関わる不可逆的かつ回復不可能な資源など、科学的な根拠に基づく代替案や事実を声明に加えることが各政府機関に求められました。

また、環境文書の専門的もしくは科学的整合性を確保すること、NEPAを実施する際に信頼できるデータと結果を使用すること、技術的もしくは経済的に実行可能な代替案を調査、開発、記述することも求められました。

環境品質評議会とは

NEPAは、特定の環境問題およびNEPAの国家政策の実施に関して大統領を支援し助言するため、大統領府内の諮問機関として環境品質評議会(Council on Environmental Quality、CEQ)を設立しました(42 U.S.C. 4342)。

CEQは、以下の義務と機能を有しています。

(1) 環境品質報告書の作成において大統領を支援し、助言すること、(2) NEPAの国家政策の達成を妨げているか、あるいは妨げる可能性があるかを判断する目的で、現在および将来の環境の品質に関する状況や傾向に関する情報を収集、分析、解釈し、そのような状況や傾向に関する研究をまとめ、大統領に提出すること、(3) NEPAの国家政策の達成にどの程度寄与するかを判断する目的で、連邦のプログラムや活動を見直し、評価し、大統領に関連勧告を行う、(4) 環境の品質を改善し、保全、社会、経済、健康、その他の要件や目標を満たすための国家政策を策定し、大統領に勧告すること、(5) 生態系と環境の質に関する調査、研究、調査、研究、分析を実施すること、(6) 動植物システムを含む自然環境の変化を文書化し定義すること、これらの変化や傾向の継続的な分析、およびその根本原因の解釈に必要なデータやその他の情報を蓄積すること、および(7)大統領が要請する政策や立法に関する事項について、研究、報告書、提言を行うこと。

さらに、NEPAは、定量化されていない環境上の快適性や価値が意思決定プロセスにおいて適切な考慮がなされることを確保するための方法や手順を特定し開発するにあたり、すべての連邦機関はCEQと協議しなければならないと規定しています。

今回の環境品質審議会(CEQ)規則の削除理由

今回、トランプ大統領は大統領令(Executive Order、E.O.)14154において、①大統領令11991を取消、②CEQに対しE.O. 14154の公表から30日以内にNEPAの実施に関するガイダンスを各政府機関に発行し、NEPA規則の取り消しを提案するよう指示、③各政府機関に対し実施規則の改訂を調整するよう指示を行いました。「CEQはNEPA実施規則を維持するための権限を持っているか明らかではなく、規制撤廃によるCEQへの信頼は揺るがない。」と判断されました。このため、CEQ自身がCEQ規則を改正しました。

このCEQ規則の改正内容

上述の理由により、CEQは連邦規則集第40巻、チャプターVのサブチャプターAを改正し、セクション(§)1500、1501、1502、1503、1504、1505、1506、1507、1508を削除し、保留としました。具体的には、環境品質評価書の提出など、CEQの行政実務と手続きに関する内容が改正されています。

さらに、CEQは、この最終規則における措置および関連事項に関する意見を募集しています。

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国家環境政策法実施規則の撤廃とそれに対する意見募集

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