代替燃料インフラの技術標準を最新化し、再充電・補給インフラの相互運用性と安全性を高めることが目的
2025年06月18日、欧州官報に、道路輸送車両のワイヤレス充電、電気道路システム、車両とグリッド間通信、水素供給の基準に関する改正委任規則 (EU) 2025/656が公布されました。官報掲載の20日後に発効し、2026年01月08日から適用となります。
委任規則(EU)2025/656は、2023年に制定された代替燃料インフラ整備規則(EU)2023/1804の、ワイヤレス充電、電気道路システム、車両とグリッド間の通信、水素供給に関し技術標準を最新化する改正委任規則です。
背景
欧州議会及び理事会規則(EU) No. 1025/2012 に基づき、欧州委員会は、2022年に欧州標準化委員会(CEN)及び欧州電気標準化委員会(Cenelec)に対し、道路、海上輸送及び内陸航行のための通信交換、電力、水素供給に関する適切な欧州規格の策定及び採択を要請しました。
それに基づき、CENおよびCenelecは新技術分野の規格化を進めてきました。今回の改正委任規則は、その成果の標準規格を反映するものです。
概要
主な改正ポイントは以下の通りです。
- 技術仕様の明確化および定義の追加:
附属書 II に「設置」と「改修」の定義を導入 - AC/DC再充電ポイントの規格更新:
軽車両向けAC正規出力・DC正規出力・高出力の再充電ポイントについて、標準規格をEN IEC 62196‑2:2022 / 62196‑3:2022に更新。 Lカテゴリ電動車両(バイク等)用のAC/DC再充電ポイントも同様の更新の対象。 - モード2~4の充電方式の明示:
EN IEC 61851‑1:2019 を参照し、充電モード(1~4)を明記。特に「Mode 2」は各国の標準ソケットに対応させる規定を追加。 - ワイヤレス(インダクティブ)充電
EN IEC 61980‑1:2021, ‑2:2023, ‑3:2022 を静的ワイヤレス充電規格として採用。 - ダイナミック電力供給路(電気道路システム)
CLC/TS 50717:2022 を導入し、走行中に車体に電力供給する制度についての技術的指針を設定。 - 車両とグリッド間の通信(V2G) :
公共および民間再充電設備に対し、EN ISO 15118‑1/‑2/‑3/‑4/‑5:2019 を義務化。2027年1月以降に設置・改修される機器では、より高度なEN ISO 15118‑20:2022 への対応も求められます。 - 水素燃料補給規格:
軽・重車両向け圧縮水素補給設備に対し、EN 17127:2024 の適用を明記。軽車両用(3.1)と重車両用(3.5)で区分整理。 - サイバーセキュリティ対応:
重要インフラとして充電設備運営者にNIS2指令 (EU) 2022/2555との整合を要求
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