中国|「危険化学品重大危険源安全モニタリング技術規範(意見募集案)」を発表

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中国|「危険化学品重大危険源安全モニタリング技術規範(意見募集案)」を発表

 2024年6月25日、中国応急管理部(MEM)は「危険化学品重大危険源安全モニタリング技術規範(意見募集案)」を公表し、2024年8月25日までのパブリックコメント募集を開始しました。この規範は中国国家標準GB 17681-xxxxとして公布される予定です。

 中国には7,000を超える危険化学品の重大危険源企業があり、2.4万以上の重大危険源があります。これらは数が多く、広範囲に分布し、管理の基盤が弱いため、事故が発生しやすい特徴があります。重大な危険源に対する安全モニタリング設備の充実は、これらのリスクを効果的に防止するための基本的かつ重要な対策です。

 現在の「易燃易爆罐区安全監控预警系统验收技术要求」(GB 17681-1999)、「危险化学品重大危险源安全监控通用技术规范」(AQ 3035-2010)および「危险化学品重大危险源罐区现场安全监控装备设置规范」(AQ 3036-2010)は、長年にわたり実施されてきましたが、一部の条項は現在の安全リスク管理のニーズに対応できなくなっています。また、これらの規範間には重複や矛盾が存在します。さらに、最近では危険化学品重大危険源の安全モニタリングシステムの設計、設備製造、運用および保守などの分野で新たな進展が見られ、これらを反映した規範の見直しが必要とされています。

規範の主な内容以下となります:

  1. 基本規定:基本機能、情報保存期間、データ共有、ネットワークおよび情報安全などについての要求;

  2. 設計要求:プロセス設計、安全計器システム、ガス検知システムなどの設計要求;

  3. 施工設置:施工準備、施工設置、システムテストなどの関連要求;

  4. 品質評価と検証:システムの運用前に品質評価を行い、システム試運転や安全評価などを行うことが求められます;

  5. 運用と保守:日常管理制度、アラーム管理、変更管理などの要求。

 この規範の制定と実施は、危険化学品の安全管理の向上に寄与し、事故の防止とリスクの低減に大いに役立つと期待されています。各関連部門や企業は、この規範に基づき、適切な安全対策を講じることが求められます。

転載元

REACH24Hコンサルティンググループ

本記事の著作権は、REACH24H コンサルティンググループに帰属します。なお、記事の相互掲載について、当社とREACH24H コンサルティンググループとの間で合意がなされています。

■ 転載元:REACH24Hコンサルティンググループ (URL: https://reach24h.com/jp/)

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