IMOでIMDGコード 41-22改正が採択されたことにより
2023年10月02日、港湾局は「港湾局告示 第237/2566号 国際海上における危険物品に対して講じられる措置」を官報公布しました。この告示は官報公布日の翌日である2023年10月03日より発効となります。
この告示の内容
この告示はIMDGコード(国際海上危険物規定)2022年版【第41-22改正】が2022年04月にIMOにて採択、2022年06月01日に発効されたことを受け、タイにおいても効率的かつ効果的な危険物輸送の管理に関する法律の運用を目指し、危険物輸送に関する様々な業務がこの国際的な規定に準拠することを公表したものです。2022年版への準拠は、2023年には任意、2024年01月01日からは義務化され、これに伴いIMDGコード【第40-20改正】は廃止となります。
なお、この告示の発出により、港湾局が2022年8月25日付で発出、IMDGコード2022年版【第40-20改正】の運用が公表された「港湾局告示 第191/ 2565号 国際海上における危険物品に対して講じられる措置」は廃止となります。
またこの告示にはIMDGコード2022年版【第41-22改正】のコピーが添付されており、詳細が確認できるようになっています。
IMDGコード2022年版【第41-22改正】とは
IMDGコード(国際危険物規定、International Maritime Dangerous Goods Code)とは、国際連合の専門機関のひとつであるIMO(国際海事機関、International Maritime Organization)がSOLAS条約(「1974年 海上における人命の安全のための国際条約 (修正版)」International Convention for the Safety of Life at Sea, 1974, as amended : SOLAS)に則り危険物品の輸送に関し定めた規則です。
危険物品の定義、容器、包装、積載方法に関する基本的基準要件や運送基準などの具体的な方法を定めたもので、危険物運送の実態や変化に対応するよう2年毎に改正が行われており、今回の改正は2022年04月、IMOにて採択され、2022年6月1日より発効されたものです。
IMDGコード2022年版【第41-22改正】は、IMDGコードのさまざまなセクションと特定の物質の輸送要件が改訂された内容となっています。掲載されている主な内容は以下の通りです。
■IMDGコード2022年版【第41-22改正】に準ずる、危険物を運送する船舶の改定版緊急時対応手順(EmSガイド)
■危険物による事故発生時の医療応急医療ガイド (MFAG)
■報告の手順について
■船舶での殺虫剤の安全な使用に関する勧告
■パッケージされた照射済み核燃料、プルトニウム、高レベル放射性廃棄物に関する、船舶上での安全な輸送に関する国際規約 (INFコード)
参考情報
「港湾局告示 第237/2566号 国際水路で危険を生じる可能性のある物品に対して講じられる措置」2023年10月02日官報公布、翌日10月03日発効(2023年08月29日発出)
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