2025.11.05
中国|全国人民代表大会常務委員会 「中華人民共和国サイバーセキュリティ法」の改訂に関する決定
ネットワーク安全法改正、AI・重要インフラ・法制度連携に重点
2025年10月28日、第十四届全国人民代表大会常務委員会第十八次会議にて、『中華人民共和国ネットワーク安全法』の改正が可決されました。これは2017年施行以来初の大規模な改正であり、2026年1月1日より正式施行されます。
改正では、人工知能(AI)に関する新条項の追加、違法行為に対する罰則の強化、中国共産党の指導原則の明文化、関連法との制度連携の強化などが行われ、国家のサイバーセキュリティ体制と法治体系の整備が図られています。
特に、AI分野では基礎理論・アルゴリズムの研究支援、訓練データや算力のインフラ整備、AI倫理およびリスク監視の強化が明記されており、重要情報インフラ運営者への罰則も従来より大幅に強化されました。