EU|EUDR、適用開始日を延長する規則の公布
適用開始日が1年間延期:2025年12月30日へ
2024年12月23日、EU官報にて「森林破壊・森林劣化を伴う商品・製品のEU市場への供給およびEUからの輸出に関する規則(EUDR)」の特定の条項の適用開始日を1年延長する内容などを含む改正規則が公布されました。
※EUDRは、森林デューディリジェンス規則(森林DD規則)や森林破壊防止規則、森林減少フリー製品規則など日本語では様々に略されています。混乱回避のために略称としては「EUDR」の活用を推奨します。
適用範囲
■ パーム油、ゴム、木材、牛、ココア、コーヒー、大豆およびその関連製品(附属書1に指定)
概要・背景
■ その生産が森林破壊や森林劣化に関連づけられる商品やその関連製品を指定し、EU市場への供給やEUからの輸出を規制することで、その問題に対処しようとする規則。
■ 輸入業者や取引業者(輸入業者以外で供給を行う者)に主に関係。
■ 対象商品や関連製品をEU市場で上市、供給、輸出するためには、森林破壊がないこと、生産国の関連法令に準拠してた生産であること、デューディリジェンス声明でカバーされていることが必要。
■ 具体的には、規則で定めるデューディリジェンス要件や情報要件、事業者別の義務などに準拠することが必要。
■ そういった事業者に関わる主な義務の適用開始日は、2024年12月30日に設定されていたが、準備期間の不足に対応するために、12ヶ月(1年)の延期がなされることとなった。
■ そのため、今回の規則では、それらの義務の適用開始日は2025年12月30日に更新されている。
★注意★
・・・EUDRは調査相談の多いトピックの一つとなっています。
「木材規則」として知られていた規則を代替する、という側面もあり、EUDRが木材にのみ関係すると勘違いしているケースもあるようです。
・・・ゴムやその関連製品も含まれるなど、今一度自社の事業に関係がないか、確認することを推奨致します。
・・・詳細調査、解釈、概要整理など、各種調査の検討は是非ご相談ください。
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