幼児用ネックフロートまたはウォータービーズ玩具の安全基準に警告表示を義務付ける表示要件などを追加
2025年10月21日、米国消費者製品安全委員会(CPSC)は、4歳以下の幼児向け水遊び用浮き輪であるネックフロートとウォータービーズ玩具の安全性を向上させる、それぞれの消費者製品安全基準を承認し、連邦官報で発表しました。これら玩具を使用した場合の幼児の事故に対応して、新たな表示要件などが追加されています。米国において、これら幼児用玩具に関わる製造者、流通業者、販売業者は、その内容に注意が必要です。
米国消費者製品安全委員会(CPSC)とは
消費者製品安全委員会(U.S Consumer Product Safety Commission、CPSC)は、消費者製品安全法(Consumer Product Safety Act、CPSA)を施行し、米国国内で販売される消費者製品の安全性を規制、確保しています。さらに、CPSAの修正法でもある消費者製品安全改善法(Consumer Product Safety Improvement Act of 2008、CPSIA)でも規制をおこなっています。この法律の下で公布される規則の内容は、製造者、輸入業者、供給業者、梱包業者などに加え、オンラインプラットフォーム提供者など関わる業者全般を対象にしています。
ネックフロートの新たな消費者製品安全基準
ネックフロート(首浮き輪)は、通常、端が閉じられていない輪状のチューブで、幼児の頭が水面に浮かびながら体を支えることを目的とし、首に巻き付けるようになっています。この玩具は、身体が沈ますに水中で浮いて遊べるようにするためのもので、4歳以下の幼児を対象としています。CPSCは、2019年01月から2024年01月にかけて、首浮き輪に関連する115件の事故報告を受け付けました。
2025年10月21日、CPSCは、ネックフロート製品の使用中に以下の事態を防ぐための性能要件を含んだ、新たな安全基準を設定しました。
- 気の入れすぎ、もしくは空気の抜けにより、ネックフロートから抜ける
- 空気量とは関係のない理由で、ネックフロートから抜ける
- つなぎ留めるシステムの故障により、ネックフロートから滑り落ちる
- ネックフロートから滑り落ちることもなく、しかしネックフロートと共に水中に沈んでしまう
これら性能要件に加えて、CPSCは、製品および取扱説明書への警告表示義務を含む表示要件も改訂しました。この新規則は連邦官報掲載後180日後に発効し、すべてのネックフロート製品がこの基準を満たすことを義務付けられます。
ウォータービーズの新たな消費者製品安全基準
ウォータービーズとは、「ポリアクリルアミドやポリアクリレートなどの材料(これらに限定されない)から構成される、様々な形状の液体吸収性ポリマーであり、液体に浸されると膨張する」ものと定義されています。CPSCは、2017年から2022年にかけてビーズ関連の誤飲による負傷事故をおよそ6,300件受け付けました。
2025年10月21日、CPSCは、ウォータービーズ製品に以下の性能要件を含んだ、新たな安全基準を設定しました。
- ビーズの最大膨張サイズ制限を設定し、誤飲による閉塞や、耳・鼻への挿入、または誤嚥によるその他の傷害を引き起こすほど大きくならないようにする。
- アクリルアミドの許容量を制限し、毒性リスクを低減する。
- 消費者への注意喚起のため、強い表現で、容易に確認できる警告表示を掲載する。
この新規則は連邦官報掲載後90日後に発効し、すべてのウォータービーズ製品がこの基準を満たすことを義務付けられます。
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