～就職

出身：山形県鶴岡市

鶴岡工業高等専門学校 応用化学科から、同校専攻科（応用化学専攻）へ進み、リチウムイオン電池の固体電解質に係わる研究室で研究に勤しむ。

進路検討において、自然科学的な発見や技術の「使われ方」に関心を見出す。

京都大学大学院地球環境学舎（環境マネジメント専攻）へ進み、地球環境政策論の研究室へ所属。
当初は地球環境政策分野における「臨床経済学」の適用に関心があったが、研究を進めるうちに、「制度経済学」や「経路依存性」「埋没費用」「インペトゥス論」などに関心が移り、最終的には修士論文は「日本における原子力発電関連制度の制度的固執～制度の慣性からの考察～」として制度論の観点からまとめた。本内容は、同大学より表彰を受けている。

この頃には、関心事項は自然科学的な研究から政策論・制度論的な探求へ。

博士課程へ進むことも検討したものの、関心事項が絞りきれず、同関心を抱いたまま就職へ。

～創業

環境分野の海外コンプライアンス支援を行うエンヴィックス有限会社へ入社（2016年04月）。
主に英語圏の米国、欧州連合（EU）、オーストラリア、ニュージーランドなどの情報収集や記事作成、調査相談対応に従事。分野としては、化学物質規制、自動車規制、製品に係わる環境規制（エネルギー効率、オゾン層破壊物質、廃棄物など）に係わる業務に携わる。

経済産業省をはじめとする行政当局および関連組織の入札プロジェクトにも参加し、オーストラリアと米国カリフォルニア州についての化学物質規制調査の案件では、責任者を務め、現地の行政当局や法律事務所へのヒアリングも実施・参加。その他、タイやラオス、ミャンマーにおける現地の行政当局へのヒアリング調査にも同行。

その他、大規模展示会（化学物質管理ミーティング）への参加企画・管理運営を務め、販路拡大に貢献したほか、法令案のウェビナー企画（例：EU電池規則案）という挑戦的な試みも、責任者として企画・管理運営に務め、認知度拡大の一助とした。

5年間の勤務期間で、100社以上の企業担当者のコンプライアンスに係わる悩み・相談・問い合わせへの対応を経験し、実際の悩みの種類、アプローチや考え方、業界の実態などの情報に触れた。後期には、数十ヵ国、十数カ国の大規模調査のプロジェクトマネージャーを担うこともあったため、様々な国の規制の内容に触れることが多くなっていた。

この頃になると、関心事項は様々な国・地域の政策や法令、法令案の「射程の問題」に移っていた。これは上述の制度論等への関心の延長にあるものとなる。

2021年08月に同社を退職し、同年09月に当社「株式会社先読」を創業。

→　詳細な創業背景は　「創業者の一筆」　ページで紹介している。