国・地域、セクター、環境

HOME > 国・地域, セクター, 環境, 米国, 船舶, 大気質, > 米国|カリフォルニア州のアトバース規則が米国EPAの認可を受ける

米国|カリフォルニア州のアトバース規則が米国EPAの認可を受ける

2023年10月、カリフォルニア州大気資源委員会(CARB)は、大気浄化法(CAA)に基づき、カリフォルニア州で最も交通量の多い港湾に停泊中の外航船舶による汚染をさらに削減する2020年アトバース規則(At-Berth Regulation)について、米国環境保護庁(EPA)から認可を受けました。

概要

この新規制は2020年にCARBで可決され、自動車運搬船とタンカーという新たな船舶カテゴリーが追加され、港湾と海上ターミナルも追加されました。新規制の下では、船舶は停泊中に補助エンジンや補助ボイラー(ほとんどのタンカー船舶の場合)を稼働させる場合、汚染をコントロールすることが求められます。

カリフォルニアの港に停泊中の外航船から排出される微小粒子状物質汚染(PM2.5)の56%は、新規制に追加された2つの船種が生産しています。PM2.5を吸い込むと、人々の肺や血流に取り込まれ、早期死亡、心臓や肺の病気による入院の増加、喘息発作などの健康への影響を引き起こすとされています。

新規制は、2007年に採択されたアットバース規制によって達成された進歩を基礎としています。2020年時点で、2007年規則は2014年以来、13,000隻以上の船舶から有害排出物の80%削減を達成しています。

当初の規制の対象となった船舶は、コンテナ船、冷凍船(冷蔵貨物を運ぶ)、クルーズ船などです。新規制が完全に実施されれば、停泊中の船舶からの汚染は90%削減されます。これには、年間2,300隻の船舶の寄港が追加される見込みであり、ロサンゼルス港、ロングビーチ港、リッチモンド港周辺の地域社会における潜在的な発ガンリスクを55%削減することになります。

この規制では、カリフォルニアの規制対象港に入港する船舶は、陸上電源(地元の電力網に接続する等)を使用するか、CARBが承認した制御技術(船舶の排気ガスに接続し、排出ガスを捕捉するダクト等)を使用して有害な排出ガスを削減することが義務付けられています。

参考

■ California’s regulation to reduce pollution from ocean-going vessels granted U.S. EPA authorization

 

出典-GreenCarCongress

当社は、北米域を中心に質の高い自動車関連情報を提供している情報ソース「Green Car Congress」について、その記事を日本語に翻訳して配信することの許諾を得ています。Green Car Congressは、米国カリフォルニア州に所在するBIOAGE GROUP, LLCが提供するウェブサイトで、電気自動車や燃料電池車、それに係わるインフラや電池関連情報について、情報配信しています。

当社は、北米域を中心に質の高い自動車関連情報を提供している情報ソース「Green Car Congress」について、その記事を日本語に翻訳して配信することの許諾を得ています。Green Car Congressは、米国カリフォルニア州に所在するBIOAGE GROUP, LLCが提供するウェブサイトで、電気自動車や燃料電池車、それに係わるインフラや電池関連情報について、情報配信しています。

注目情報一覧

新着商品情報一覧

Page Top
「目次」 「目次」