隠れた手数料へ対応する提案
2023年10月11日、米国連邦取引委員会(FTC)は、消費者に損害を与え、誠実なビジネスを損なう可能性のある不当な料金であるジャンク・フィー(Junk Fees)を禁止する新しい規定案を発表しました。
概要・背景
■ 消費者は、ホテルの予約やリゾート料金から、オンラインでのコンサートチケットの購入、アパートの賃貸、公共料金の支払いまで、あらゆる隠れた手数料に悩まされている。
■ 多くの消費者は、売り手はしばしば支払うべき総額を宣伝せず、取引が完了した後に初めて手数料を開示することを問題視している。
■ また、売り手が特定の手数料の性質や目的を偽って説明したり、適切に開示しないことが多く、消費者は何のために支払うのか、あるいは請求された手数料に対して全く得をしていないのか疑問に思っている。
■ 規則は、事業者がそのような隠れた料金で請求額を吊り上げることを禁止し、消費者が支払額と内容を正確に把握できるようにすることを目的としている。
■ 事業者は消費者に料金を伝える際、すべての強制的な料金を含める必要がある。
■ FTCは被害を受けた消費者に返金を求めたり、その規定を遵守しない企業に対して金銭的な罰則を求めることができる。
注目すべき内容
■ 事業者が必須料金を隠したり、省いたりして価格を広告することを禁止する。
不誠実な企業が、強制的な手数料を隠し、価格について消費者を欺くおとり商法を日常的に行っているという状況に対応。
■ 販売者が手数料を不当に表示することを禁止し、手数料の金額や目的、返金可能かどうかを前もって開示することを義務付ける。
多くの消費者が、不誠実な事業者が日常的に手数料の性質や目的を偽って表示したり、適切に開示しなかったりするため、手数料が何のために必要なのか分からないという状況に多く直面する事態に対応。
■ すべての事業者が購入プロセスの開始時に合計価格を提示し、手数料に関する虚偽または誤解を招く情報を市場から削除することを義務付ける。
参考情報
■ 規則案
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