燃費ラベル規則の見直し

2023年10月26日、米国官報にて、代替燃料および代替燃料自動車に関する表示要件に関する意見を募集する内容が公示されました。連邦取引委員会（FTC）は、1995年に代替燃料規則を発表しており、2013年4月に見直しを行っていました。今回、新たな見直し作業を開始することとなっています。特に、同規則の経済的影響と継続的な必要性、同規則が代替燃料自動車およびAFVの購入者にもたらす利益、同規則が要求事項の対象となる企業に与える負担について意見を求めるとしています。

概要・背景

■　1992年エネルギー政策法（EPAct92）は、代替燃料および代替燃料自動車（AFV）の開発を奨励する連邦プログラムを設立し、第406条(a)で、FTCに対し、代替燃料およびAFVに対する統一的な表示要件を定めるよう要求していた。

■　FTCは、それに対応して、1995年に代替燃料規則を発表。規則では、電気、圧縮天然ガス、水素などの非液体代替燃料の燃料ディスペンサーにラベルを貼ることを義務付けた。同規則には、新しい代替燃料自動車に対する表示規定もある。

■　ただし、本規則には、自動車に対する個別のラベル要件は含まれておらず、代わりに、環境保護庁（EPA）の燃費ラベル規則（40 CFR part 600）を取り入れた。

■　FTCは、2013年4月に直近の規則の見直しを行っている。今回は、新たな見直し作業の開始にあたる。

■　特に、規則の経済的影響と継続的な必要性、同規則が代替燃料およびAFVの購入者にもたらす利益、同規則が要求事項の対象となる企業に与える負担について意見を募集している。

意見を募集する項目

■　現在公布されている規則の継続的な必要性はあるか？その理由またはそうでない理由は？

■　この規則は消費者にどのような利益をもたらしているか？主張されている利益を裏付ける証拠は何か？

■　消費者への便益を増大させるために、委員会が規則を修正する必要があるとすれば、どのような修正か？

■　代替燃料に関する消費者への適切な情報の流れに、本規則が与えた影響があるとすれば、それはどのようなものか？

■　規則は消費者にどのような重大なコストを課したか？主張されているコストを裏付ける証拠は？

■　消費者に課されたコストを削減するために、規則を修正する必要がある場合は、どのような修正が必要か？

■　液体でない代替燃料の表示に関する消費者の認識について、前回の見直し以降に入手可能となった証拠について。この新しい規定は、規則を修正すべきことを示しているか？その場合、その理由と方法は？そうでない場合、その理由は？

■　代替燃料に対する消費者の関心に関して、前回の見直し以降に入手可能となった証拠について。この新しい情報は、規則を修正すべきことを示しているか？その場合、その理由と方法は？そうでない場合、その理由は？

■　本規則は、企業、特に中小企業にどのような利益をもたらしていますか。主張されている利益を裏付ける証拠は何か？

■　企業、特に中小企業への利益を増大させるために、本規則に修正が加えられるとしたら、それはどのようなものか？

■　本規則は、順守コストを含め、企業、特に小規模企業にどのような重大なコストを課しているか？主張されているコストを裏付ける証拠は何か？

■　企業、特に小規模企業に課されるコストを削減するために、本規則に修正がある場合はどのような修正が必要か？

■　産業界が規則を遵守している度合いについて、どのような証拠があるか？この証拠は、規則を修正すべきことを示しているか？その場合、その理由と方法は？そうでない場合、その理由は？

■　本規則の要件のうち、もはや不要なものはあるか？説明と根拠は何か？

■　新しい代替燃料の開発など、関連技術の変化や経済状況を考慮し、規則を修正する必要がある場合、その内容はどのようなものか？

■　本規則は、他の連邦、州、または地域の法律や規制と重複または抵触するか？

■　非液体代替燃料の格付け、認証、掲示に関して、欧州委員会が規則を見直す際に考慮すべき外国または国際的な法律、規制、または基準はあるか？ある場合、それらはどのようなものか？

■　水素ラベルに加えるべき具体的な変更はあるか？

■　AFVのFTCラベルをEPAが求める燃費ラベルに統合するという2013年の決定を再検討すべきか？どのような規則変更を検討すべきか？

参考情報

■　連邦官報88 FR 73549