輸入製品の検査・認証業務にかかる手数料の改正案
2024年06月20日、農務省(USDA)の農業マーケティング・サービス(AMS)は、1937年農業販売協定法(Agricultural Marketing Agreement Act of 1937)に基づき、輸入商品の検査業務にかかる費用を可能な限り回収することを目的として、その検査と認証に関する規則を改正する案を発表しました。一般からの意見は2024年08月19日まで募集されます。生鮮果物、野菜、およびその他の製品の米国への輸入に関わる事業体は注意が必要です。
この規則の改正に関する背景
現在、農務省(Department of Agriculture、USDA)の農業マーケティング・サービス(Agricultural Marketing Service、AMS)が行っている輸入商品の検査を含むすべての市場検査の料金は、カーロット単位(carlot-basis)で請求されています。このため、現在の料金体系では、事業体は輸送量ごとに課金され、商品が大量輸送の場合の必要なサンプリング数と検査時間が料金に反映されていませんでした。
今回、AMSは、検査費用の公平な回収を実現させ、実質的に申請者への財政負担を減ずるため、全体をポンド単位(pound)の料金体系に変更し、それを追加サブロットの料金体系に反映する規則改正案を発表しました。
改正における具体的な内容
今回、農産物、果物、ナッツ、野菜の輸入に関する要件が規定された連邦規則集7条パート51(7 CFR part 51)において、輸入検査に課される手数料の一部を、①1カーロット(carlot)単位から1ポンド(pound)単位に修正し、②サブロットを1つ増やすごとに手数料を50%減額し、③1カーロット未満のロットに対する手数料の計算を新設することを提案しています。具体的には以下の改定が提案されています。
①1カーロット(carlot)単位から1ポンド(pound)単位に修正
「§51.37:手数料、料率、経費の請求」項において、「検査された製品の各カーロットにつき、51.38、51.39、51.40条に従って決定された手数料または料率、および51.41条に従って決定された経費を、申請者が支払うものとする。」とされました。
②サブロットを1つ増やすごとに手数料を50%減額
「§51.39:8e輸入検査の手数料及び料金の請求」において、以下の料金表を含む、検査料金の新しい計算方法が提案されました。
具体的には、以下の表の通り、現行規則では追加のサブロットに対する増分費用が110ドルであるのに対し、今回の規制案された増分費用はその50%の55ドルとなっています。
|
ロット数 |
現行規則の場合の手数料 |
規則案の計算式を使った場合の手数料 |
現行規則と規則案の計算式より導かれる手数料の差額 |
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1 |
242ドル |
242ドル |
0ドル |
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2 |
352ドル |
297ドル |
55ドル |
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3 |
462どる |
352ドル |
110ドル |
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4 |
572どる |
407ドル |
165ドル |
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5 |
682ドル |
462ドル |
220ドル |
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それぞれの追加ロット |
110ドル追加 |
55ドル追加 |
追加ロット数に従って55ドルずつ減額 |
③1カーロット未満のロットに対する手数料の計算を新設
単位である1カーロット未満のロットに対する手数料を改定し、以下の表に従うことが提案されています。
|
代替ロットサイズ |
ロット当たりのポンド |
検査手数料/ロット |
|
標準ロット未満 |
|
ロット当たりのポンドに0.00605ドルを乗じて計算。ただし、最低232ドル |
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標準ロット |
40,000 |
242ドル |
|
標準ロットの25%を超えた場合 |
50,000 |
302.5ドル |
一般からの意見は2024年08月19日まで募集されています。
この規則案の対象は、アボガド、玉ねぎ、ブドウ、トマト、グレープフルーツ、ジャガイモなど生鮮果物、野菜、およびその他の製品です。これらの製品の米国への輸入に関わる事業体は注意が必要です。
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