EU|ドローン(無人航空機)の直接遠隔識別の整合規格適用を一部制限する実施決定を発表
ドローン運用規格の制限について
2024年08月01日、欧州委員会はドローン(無人航空機)の運用に関するUAS第三国事業者規則(EU)2019/945を補完する整合規格EN 4709-002:2023の適用を一部制限する実施決定(EU)2019/945を発表しました。本決定は公表日に発効されます。
■ UAS第三国事業者規則(EU)2019/945第12条において、欧州官報に掲載された整合規格またはその一部に準拠する製品は、同規則附属書の第1部から第6部、第16部および第17部に記載されている要件に準拠しているとみなされています。
■ 欧州委員会は2020年の実施決定C(2020)6148を通して、欧州標準化委員会(CEN)に対し、UAS第三国事業者規則(EU)2019/945を補完する整合規則の策定を要請しています。
■ そのため、欧州標準化委員会(CEN)は無人航空機システムおよび直接遠隔識別に適用される遠隔識別要件に整合規格EN 4709-002:2023を策定し、欧州委員会とともに、当初の要請に適合している内容かどうかを評価しました。
■ 整合規格EN 4709-002:2023は、UAS第三国事業者規則(EU)2019/945の附属書第2部第12項(b)、第3部第14項(b)、第4部第9項(b)、および第6部第3項に定める既存のモバイル機器によって直接受信可能な遠隔識別信号の能力に関する要件を十分にカバーしていないため、欧州官報には制限付きで掲載されるべきであると判断されています。
概要
■ UAS第三国事業者規則(EU)2019/945を補完するために用意された無人航空機システムの遠隔識別に関する整合規格の参照は、制限付きで欧州連合官報に掲載されます。
■ 整合規格EN 4709-002:2023は、直接遠隔識別機能が既存のモバイル機器によって直接受信できる方法で信号を放送することを要求する規則UAS第三国事業者規則(EU)2019/945の附属書第2部(12)(b)、第3部(14)(b)、第4部(9)(b)および第6部(3)に定められた事項に適合するという仮定は認められません。
■ 整合規格への準拠は、当該規格の参考文献が欧州官報に掲載された日から欧州連合の整合化法令に規定された対応するとみなされます。したがって、本決定は公表日に発効されます。
関係法令概要:UAS第三国事業者規則(EU)2019/945
本規則はドローン(無人航空機および関連設備)の安全な飛行を実現するために備えるべき機能と性能を定めたものです。また、この分野への投資と革新を促進することも目指しており、2019年07月01日から適用されています。
主に以下の問題を取り扱っています。
■ ドローンおよび遠隔識別機能に関する技術要件
■ 欧州連合市場で利用可能なドローン、アクセサリーキット、遠隔機能に関する規則
■ 欧州空域でドローン運用を行う非EUドローン運用者に関する規則
人運用申請の必要のないドローンから、認証やライセンスが必要なドローンまで対象となっています。
参考情報
UAS第三国事業者規則(EU)2019/945を補完するために作成された無人航空機の直接遠隔識別の整合規格に関する実施決定(EU)2024/2103
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