農業用および林業用車両のブレーキシステムについて
2025年01月09日、欧州委員会は、農業および林業用車両のブレーキシステム等における利用実態や技術進展に合わせて委任規則(EU)2015/68および委任規則(EU)2015/208を改正する規則案について意見募集を開始しました。期限は02月06日までとなっております。
背景
■ 委任規則(EU)2015/68では、農業および林業用車両のブレーキシステムの設置および使用におけるEU全体で統一された技術基準の確立を通して安全性を向上するための要件が定められています。
■ 車両の回転を支えるキングピンと第5輪が連結する構造の農業用セミトレーラーは生産量が少なく、ニッチ市場に属するプロダクトであると考えられています。
■ そのため、EUの現行規則においては型式承認を受けることができません。しかし、特定の農業用途では上記のセミトレーラーが使用されています。そのため、既存のK80ボール・カップリングを使用する被けん引車両と統合性のある規定を持たせるため、規制を改正する必要があります。
■ 本規則は二重ライン(デュアルライン)システムの要件が導入されています。現状において、農業用被けん引車両では単線式(シングルライン)の油圧ブレーキシステムの使用が2025年までの移行期間と共に許可されていますが、依然として多数の農業用被けん引車両において単線ブレーキ(シングルライン)が使用されています。
■ その一方でコネクターが接続先を自動的に検出し、単線式(シングルライン)と二重ライン(デュアルライン)のどちらに接続されているかを自動的に検出できる技術が開発されています。
■ 委任規則(EU)2015/208では、様々な条件下で安全な車両運用を確保するための安全対策確立を目的として、農業および林業用車両の機能安全性に関する詳細な技術要件および試験手順が定められており、具体的には車両の設計、構造、部品の設置に関する要件が記され、事故や故障を防止するための措置が求められています。
■ 同規則の公表後、新たにUNECE(国際連合欧州経済委員会)において農業車両に適用される新たな規則が採択されました。そのため、EUの規則にも適用する必要があると指摘されています。
■ 排出ガス削減、農業の脱炭素化、自動化の進展により、農業用および林業用車両の電動化の重要性が高まっています。
概要
■ キングピン連結構造を持つセミトレーラーと被けん引車両の組み合わせにおけるブレーキに関する要件が定められます。
■ 単線式(シングルライン)ブレーキシステムを搭載したけん引車両が二重ライン(デュアルライン)を備えたトラクターに接続された場合に正しく機能させることを目的に、規定が明確化されます。
■ UNECE(国際連合欧州経済委員会)の規則を反映し、経済事業者の行政負担軽減のために農業および林業用車両の機能安全性に関する承認プロセスが簡素化されます。
■ 完全電動車両に対してのみ規定されている電気システムの安全要件が、ハイブリッド車両および電気システムを搭載するすべての車両に拡大されます。
■ 本規則案は、EU官報に掲載された翌日から起算して3日目に発効される予定です。
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