2023.01.19
タイ|ERC、配電システム電気事業のパフォーマンス指標として移動平均値を規定
電気エネルギー供給のサービス向上を目指すもの
エネルギー規制委員会は2022年12月16日、官報にて「エネルギー規制委員会告示 配電システム電気事業のサービス基準となる移動平均値 仏暦2565年(西暦2022年)」を公布しました。この告示は翌日、12月17日より施行となっています。この告示は配電システム電気事業のライセンスを保有している事業者に向けたものです。
告示の内容
タイは熱帯モンスーン気候地帯に属し、豪雨による洪水や落雷等、気象災害によるインフラへの影響が多くみられ、安定的な電気エネルギー供給もひとつの課題といえるでしょう。
この告示はタイにおける安定的な電力供給に向けた取組みのひとつとして、配電システム電力事業における①十分な電気エネルギーの供給、②ライセンス事業者のサービス向上を目指し、配電システム電気事業ライセンスを保有している事業者に対し、2022年度のパフォーマンス評価基準として移動平均値を採用することを義務付けたもので、この告示の巻末にはその指標となる表「2022年度配電システムライセンス(Distribution:D)におけるパフォーマンス実績指標」が添付されています。
指標は①管理指標(平均停電回数指標:SAIFI、及び平均停電継続時間指標:SAIDI)、②付随指標(配電損失:Distribution Loss)からなり、ここでは①を引用、仮訳したものを記載しています。
また、この告示において環境規制委員会長がこの告示の管理者であり、環境規制委員会はこの告示に纏わる問題に対し、最終決定を下す権限を持つ旨が規定されています。
2022年度配電システムライセンス(Distribution:D)におけるパフォーマンス実績指標
①管理指標
|
D |
指標 | 定義 | 測定方法 | 評価基準 |
| D1 | 平均停電回数指標(SAIFI) | 1需要家あたりの年間平均停電回数 (総需要家数との比較) 単位: 回数/ 年 / 需要家 |
バンコク、ノンタブリー、 サムットプラカーン: 地域ごとの需要家のメーター数から計算 |
平均が1回 / 年 / 需要家を上回らないこと |
| その他の地域: 配電ポイントで測定する 配電ポイントの数を毎年末に提示、もしくは地域ごとの需要家のメーター数で計算 |
平均が3.25回 / 年 / 需要家を上回らないこと | |||
| 海軍の電気事業認可区域 | 平均が5.00回 / 年 / 需要家を上回らないこと | |||
| D2 | 平均停電継続時間指標(SAIDI) | 1需要家あたりの年間で停電に影響を受けた平均時間(総需要家数との比較) 単位:分/年/需要家 |
バンコク、ノンタブリー、 サムットプラカーン: 地域ごとの需要家のメーター数から計算 |
平均が 30.24分/ 年 / 需要家を上回らないこと |
| その他の地域: 配電ポイントで測定、もしくは地域ごとの需要家のメーター数で計算 | 平均が76.87分/ 年 / 需要家を上回らないこと | |||
| 海軍の電気事業認可区域 | 平均が144.17分/ 年 / 需要家を上回らないこと |
※評価レポートのフォームは環境規制委員会のホームページにてダウンロードが可能です。
この告示の根拠
この告示は、下記を根拠として発出されたものです。
・配電システム電力事業におけるサービスクオリティ基準に関するエネルギー規制委員会(ERC)規則 仏暦2564年(西暦2021年) 第5項
・2022年10月26日 第49 / 2565回(第816回)会議によるエネルギー規制委員会の見解
各関係事業者はこの告示にご留意ください。
参考
「エネルギー規制委員会告示 配電システム電気事業のサービス基準となる移動平均値 仏暦2565年(西暦2022年)」2022年11月4日発出、同年12月16日官報掲載、12月17日施行
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