国際|ウクライナとルーマニア、「国境を越える環境影響評価に関する条約(エスポー条約)」の実施に関する協定に調印
エスポ-条約に基づく実施協定
2022年11月23日、ウクライナとルーマニアが「エスポー条約の実施に関するウクライナ・ルーマニア二国間協定」を調印したことを国連欧州経済委員会(UNECE)が明らかにしました。
国境を越えた環境影響評価(EIA)は、戦略的環境評価(SEA)に関連して、国境を越える環境影響評価に関する条約(エスポー条約)第8条に規定されている二国間協定は、各国の立法手続きを調整し、実施方法の違いに対処し、環境当局が国境を越えたEIA手続きをより効果的に調整できるよう支援することを目的としています。
概要
■ 調印式はブカレストで行われ、条約の締約国であるウクライナとルーマニアの間で数年にわたる交渉が結ばれました。
■ 両国は、エスポー条約締約国会議が2008年から2020年にかけて行った協定作成に関する勧告を実行に移した形になります。それは、ドナウデルタのウクライナ地区におけるドナウ・黒海深水航海運(Bystroe Canal Project)に関して、ウクライナによる遵守に関する決定という文脈で行われたものでした。
■ 本協定の作成は、エスポー条約およびSEAに関する議定書のUNECE事務局、エスポー条約実施委員会、UNECEの法律専門家が、欧州連合からの資金提供を受けた支援のもと行われました。
■ EU4Environmentプログラムのもと、SEA議定書、エスポー条約、SEAおよびEIAに関する欧州連合指令と国内法を完全に整合させるための支援がなされています。
■ 協定は、東欧やコーカサスの国々にとって刺激的な例となるものとされており、越境的環境影響評価に関する二国間協力のための入念に練られた枠組みを提供し、ウクライナとルーマニアが条約の実施状況を改善するのを支援するものであるとされています。
■ また、情報交換や助言、協議、紛争解決の場として、その規定を実施するための合同委員会も設立されています。
■ エスポー条約の付録Iにあるすべての活動が協定規定の対象となることから、本協定では、カルパティア地域と両国が共有するドナウデルタを含む越境河川流域に特に重点を置いています。
EU4Environment:欧州連合のEU4Environmentアクションは、パートナー6カ国(アルメニア、アゼルバイジャン、ベラルーシ、グルジア、モルドバ共和国、ウクライナ)が、環境関連の行動を支援し、より環境に優しい成長の機会を実証し開放し、環境リスクと影響をよりよく管理するメカニズムを設定することによって、自然資本の保全と人々の環境福祉の向上を支援することを目的とするものでです。
国境を越える環境影響評価に関する条約(エスポー条約)
条約は、特に越境的文脈において、計画された活動の環境影響を評価・管理する上で国際協力を確保するための法的枠組みを提供するもので、1997年に発効し、欧州連合を含む45の締約国が加盟しています。この条約は現在までに1,000回以上適用されており、適用される頻度も増えているといいます。
2003年、条約は「戦略的環境アセスメントに関する議定書」によって補完され、2011年に発効しています。議定書は、締約国が、環境、健康、公共への配慮を計画やプログラムに、そして可能な限り政策や法律に、早い段階から組み入れることを保証しています。現在、議定書の締約国は、欧州連合を含む 33 カ国となっています。
目次
Preamble
Text of the Convention
Article 1: Definitions
Article 2: General provisions
Article 3: Notification
Article 4: Preparation of the environmental impact assessment documentation
Article 5: Consultations on the basis of the environmental impact assessment documentation
Article 6: Final decision
Article 7: Post-project analysis
Article 8: Bilateral and multilateral cooperation
Article 9: Research programmes
Article 10: Status of the Appendices
Article 11: Meeting of Parties
Article 12: Right to vote
Article 13: Secretariat
Article 14: Amendments to the Convention
Article 14 bis: Review of Compliance
Article 15: Settlement of disputes
Article 16: Signature
Article 17: Ratification, acceptance, approval and accession
Article 18: Entry into force
Article 19: Withdrawal
Article 20: Authentic texts
Appendix I: List of activities
Appendix II: Content of the environmental impact assessment documentation
Appendix III: General criteria to assist in the determination of the environment significance of activities not listed in Appendix I
Appendix IV: Inquiry procedure
Appendix V: Post-project analysis
Appendix VI: Element for bilateral and multilateral cooperation
Appendix VII: Arbitration
参考
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