中国|「鉄道製品認証管理弁法」の通達

鉄道製品認証作業の管理を規範化する

2023年04月06日、中国市場監督管理総局及び中国鉄道局は「鉄道製品認証管理弁法」(2023年22号)の通達を公示しました。本弁法が2023年03月31日から実施されると同時に、「鉄道製品認証管理弁法」(2021年95号)は廃止となります。

「鉄道製品認証管理弁法」の具体的な内容及び要点

概要

本弁法は、鉄道製品認証作業の管理を強化し、鉄道製品品質安全を保障するために、「中国認証認可条例」及び「鉄道安全管理条例」に基づいて制定されました。

定義

第二条では、本弁法で使用される専門用語については以下のとおり明記されています。

鉄道製品とは、鉄道輸送の安全に直接関係する鉄道専用製品を指します。

「鉄道製品認証管理弁法」ー第二条

機関及び作業員資質

本弁法の第二章では、機関及び作業員資質における注意事項は以下とおり明記されています。

・鉄道製品の認証活動に従事する認証機関は、法に基づいて設立しなければならず、「中国認証認可条例」、「認証機構管理弁法」で規定される基本条件を満たし、鉄道製品の認証に相応する技術能力を備え、市場監督管理総局が国家鉄道局から承認を得てから、鉄道製品の認証活動に従事することができます。
・鉄道製品の認証に関する検査・測定活動に従事する機関は、法に基づいて資格認定を取得し、認証目録内の鉄道製品を検査・測定する専門能力を備え、認証機関が関連契約に基づいて関連検査・測定活動を展開しなければなりません。
・鉄道製品の認証活動に従事する機関及びその作業員は、その活動中で知り得た商業秘密及び技術秘密に対して守秘義務を守らなければなりません。

「鉄道製品認証管理弁法」ー第二章

認証実施

本弁法の第三章では、認証実施における注意事項は以下とおり明記されています。

・鉄道製品の生産者又は販売者、輸入者は、認証機関に鉄道製品の認証を依頼し、認証規則の規定に従って関連材料を提供することができます。
・認証機関は、国の認証認可に関する法律法規、関連基準及び認証規則に従って、認証依頼を受理し、鉄道製品認証を展開しなければなりません。
・認証機関は、認証要求を満たす鉄道製品に対して、認証依頼者に認証証明書を発行します。認証要求を満たさない鉄道製品については、書面で認証依頼者に通知し、理由を説明しなければなりません。また、認証機関及びその関係者は、認証結果に責任を負うべき。
・認証機関は、認証規則、料金基準、認証結果などの関連情報を公開しなければなりません。
・認証機関は、鉄道製品の認証コンサルティング及び鉄道製品の開発、販売に従事してはなりません。

「鉄道製品認証管理弁法」ー第三章

認証証明書及び認証マーク

本弁法の第四章では、認証証明書及び認証マークにおける注意事項は以下とおり明記されています。

・鉄道製品認証証明書の有効期間は5年となります。
・認証機関は、認証規則に基づいて、異なる状況に対して、適時に変更、拡張、一時停止、ログアウト、認証証明書撤回の処理決定をしなければなりません。
・鉄道製品の認証を取得した認証依頼者は、認証証明書と認証マーク使用管理制度を確立しなければなりません。
・認証証明書が一時停止され、撤回され、取り消された場合、認証依頼者、生産企業は、認証機関が処理決定を下した日から認証証明書と認証マークを使用してはなりません。
・認証機関は、有効な措置をとり、認証依頼者、生産企業が認証証明書と認証マークを正しく使用することを監督しなければなりません。
・いかなる組織及び個人も鉄道製品認証証明書及び認証マークを偽造、変造、不正使用、売買及び譲渡してはならません。

鉄道製品認証管理弁法」ー第四章

参考

1.「鉄道製品認証管理弁法」の通達/中国市場監督管理総局及び中国鉄道局

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