EU|欧州議会専門委員会、水素を含む再生可能・低炭素ガスのEUガス市場への取り込みを促進するための2つの立法案を支持
天然ガスや電力に既に存在するものに匹敵する水素ネットワークを目指す
2023年02月09日、欧州議会の産業調査エネルギー委員会が、バイオメタンや水素などの再生可能・低炭素ガスの送電網へのアクセスを促進するための2つの法令案(規則と指令)についての見解を採択したことが欧州議会のプレスリリースで明らかになりました。03月13日~16日の本会議での正式な承認を待って、機関間交渉へ進むとされています。
背景
この立法パッケージは、ガス貯蔵に関する地域協力の促進、戦略的在庫の共同調達の促進、サイバー攻撃への対応策を加盟国に奨励することを目的としたもので、両法案は、天然ガスや電力に既に存在するものに匹敵する水素ネットワークに関するEUの新しい規則の中核をなすものとなるという位置づけで検討されています。
主な内容
更新された指令には、消費者の権利、送配電システム運営者、第三者アクセス、統合ネットワーク計画、独立した規制当局に関する規定が含まれる予定とされています。
■ 欧州議会は、REPowerEU計画で特定された水素回廊は、適切なインフラと投資によってサポートされるべきとしており、統合された欧州水素市場、いわゆる「水素バックボーン」を確立し、水素が国境を越えて自由に移動できるようにするために、国境を越えた十分な容量を確保することを目的とするとしています。
更新された規制は、高い料金割引によって、既存の天然ガスインフラが水素や再生可能ガスの比率を高めて統合することを後押しするものとされています。また、天然ガスや再生可能ガスに水素を混合することを促進する規定や、ガスの品質や貯蔵に関するEUの協力強化も盛り込まれています。
■ 欧州議会は、2030年末までに加盟国は少なくとも350億立方メートルの持続可能なバイオメタンを確保する必要があるとしています。これは、ロシアの天然ガス輸入の20%を、持続可能で安価な地元産の代替品で置き換えることを目的として、毎年生産され、天然ガスシステムに注入されることになるといいます。
■ 欧州議会はまた、欧州ガス送電システム運営者ネットワーク(ENTSOG)を改革し、水素ネットワーク運営者も対象にすることを提案するとして、新しいENTSOG&Hは、ガスおよび水素ネットワークに関するEUの10年間のネットワーク開発計画にも責任を持つことになるといいます。
加えて、
■ 欧州議会は、EU諸国が代替物の利用可能性を考慮し、化石ガスをできるだけ早く段階的に廃止すること要望しており、加盟国は、2049年末までの未燃焼化石ガスの長期契約期間の終了時期を早めることを決定することができるという内容を盛り込んでいます。
参考
■ Committee on Industry, Research and Energy/欧州議会
■ Recast EU Regulation on Gas and Hydrogen Networks/欧州議会
■ EU directive on gas and hydrogen networks/欧州議会
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