EU|タクソノミー規則関連の委任規則案-循環経済への移行、汚染防止管理などに貢献する経済活動基準について
経済活動が環境的に持続可能であると認定されるための基準
2023年04月05日、欧州委員会は、タクソノミ-規則に係わる委任規則案の意見募集を開始しました。当該委任規則は、以下の4つの環境目的に貢献する経済活動に関わるタクソノミ-基準を定めるものです。
- 水及び海洋資源の持続可能な利用及び保護
- 循環経済への移行
- 汚染防止及び管理
- 生物多様性及びエコシステムの保護及び回復
概要
■ タクソノミー規則は、経済活動が環境的に持続可能であると認定されるために満たすべき4つの条件を定め、EUタクソノミーの枠組みを定めている。適格な活動は、以下の条件を満たす必要がある。
-(i) 規則第9条に定める6つの環境目的3のうち、同規則第10条から第16条に基づき、1つ以上に実質的に寄与すること
-(ii)規則第17条に基づき、他の環境目標に著しい害を与えないこと
-(iii) 規則第18条に定める最低(社会的)保護措置に準拠して実施されること
-(iv) 委任法令を通じて欧州委員会が定める技術的審査基準に適合すること。技術的な審査基準は、(i)と(ii)の条件を運用するものである。
■ 本委任規則は、以下に大きく貢献すると認定する技術的審査基準を定めるもので、それぞれ附属書に詳細が規定されている。
- 水及び海洋資源の持続可能な利用及び保護
- 循環経済への移行
- 汚染防止及び管理
- 生物多様性及びエコシステムの保護及び回復
タクソノミ-規則
持続可能な投資を促進するための枠組みを設ける規則 (EU) 2020/852、通称「タクソノミー規則」は、EU共通の基準を設定することで、経済活動が環境的に持続可能であるかどうかを投資家に知らせることを目的としています。それにより次の内容の達成が意図されています。
-持続可能で包括的な成長を実現するために、資本の流れを持続可能な投資へと方向転換させる。
-気候変動、自然災害、環境悪化、社会問題に起因する金融リスクを管理する。
-金融・経済活動の透明性を高め、長期的な見通しを持つようにする。
■ 同規則は、経済活動が環境的に持続可能かどうかを判断するために、EUおよびEU加盟国が適用する基準を以下のように定めている。
- 規則で定められた1つ以上の環境目標に実質的に寄与している。
- これらの環境目標のいずれかを著しく害するものでない。
- 規則で定められた最低限のセーフガード措置を遵守して実施されている。
- 規則に従って欧州委員会が設定した技術的審査基準に適合している。
■ 同規則が定める環境目標
- 気候変動の緩和
- 気候変動への適応
- 水および海洋資源の持続可能な利用および保護
- 循環経済への移行
- 汚染予防と管理
- 生物多様性と生態系の保護と回復
■ 同規則は、欧州委員会に対し、環境目的ごとに技術的な審査基準を定めて、環境的に持続可能な活動のリストを作成するよう求めている。これらの基準は、委任法令という手段で定められる。
参考
■ 意見募集/欧州委員会
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