EU|EU理事会、製品に関連する森林減少・劣化のリスク最小化を目的とする規則案を採択
対象製品デューディリジェンスの強化へ
2023年05月16日、EU理事会は、製品に関連する森林減少・劣化のリスク最小化を目的とする規則案を承認・採択したことを明らかにしました。2022年12月6日に欧州議会との間で暫定合意に達した本規則案は、今回の承認により、この後、官報で公布される見込みとなりました。
概要
■ EUは、森林破壊に大きな役割を果たす商品・製品の大規模な消費地および貿易地であることを踏まえた上で、新しい規則は、EUによるこれらの商品や製品の消費と取引が、森林破壊や森林生態系のさらなる劣化に寄与しないことを保証することを目的としている。
■ 規則では、パーム油、牛、木材、コーヒー、ココア、ゴム、大豆をEU市場に流通、提供、輸出するすべての事業者、貿易業者に対して、デューディリジェンス規定を義務づける。
■ また、チョコレート、家具、印刷紙、パーム油ベースの派生製品(パーソナルケア製品の成分として使用)など、多くの派生製品にもこのデューディリジェンス規定が適用される。
■ 事業者は、販売する商品を生産された土地までさかのぼって追跡することが求められる。
■ 小規模事業者は、大規模事業者のデューディリジェンス宣言を頼ることができる。
■ 2020年12月31日以降に森林破壊・劣化が起きていない土地で生産された製品のみが、EU市場での販売やEUからの輸出が許可される。
■ 規則は、森林減少・劣化に関するリスクレベル(低、標準、高)をEU内外の国に割り当てるベンチマークシステムを構築する。リスク区分によって、事業者や加盟国当局が検査や管理を実施する具体的な義務のレベルが決定され、高リスク国に対しては監視を強化し、低リスク国に対してはデューデリジェンスを簡略化へ。
■ 所轄官庁は、高リスク国の製品を取引する事業者および取引業者の9%、標準リスク国の3%、低リスク国の1%に対して検査を実施。また、高リスク国が自国の市場に上市、提供、輸出する関連商品および製品の9%についてチェックを実施。
■ 罰則は各加盟国が定める。環境破壊と関連商品・製品の価値に比例する罰金は、EUにおける事業者の年間売上高の少なくとも4%の水準に設定。
背景
■ 2021年11月17日、欧州委員会が規則案を公表し、世界の森林減少および森林劣化の主な要因とされる農地の拡大について、それに関連する商品の生産を対象とする規則を明らかにした。
■ EUはこのような商品の主要な消費者であるため、これらの商品と関連するサプライチェーンを「森林破壊のない」ものにすることで、世界の森林破壊と森林劣化への寄与を減らすことができるとされている。
参考
■ 森林破壊・劣化規則/EU理事会
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