水資源および海洋資源が持続可能な利用や保護等に貢献しているか判断するための基準について
2023年11月21日、欧州官報にて、経済活動が水資源および海洋資源の持続可能な利用、保護、循環型経済への移行等に貢献しているかを判断するための技術的な基準基準を定める規則を公布しました。都市の廃水処理、製品の循環性向上、建築業で排出される廃棄物など多岐にわたる分野で、環境への貢献を測る具体的な基準が定められています。本規則は2024年01月01日から適用されます。
背景
■委任法
規則(EU)2020/852は、経済活動が環境的に持続可能かどうかを判断するためのフレームワークを定めています。
また、欧州委員会に対して、特定の経済活動が水資源や海洋資源の持続可能な利用と保護、循環型経済への移行などに寄与していると認められる条件と、その経済活動が環境に関する目標の達成に重大な害を及ぼさないかどうかを判断する条件に関する技術的な審査基準を定め、必要に応じて持続可能な経済活動に関する開示情報を定めた委任規則(EU)2021/2178の内容を修正するよう改正を求めています。
■既存の取り組みとの整合性
2021年7月6日付の欧州委員会の通達「持続可能な経済への移行に向けた資金調達戦略」では、水資源や海洋資源に関する環境目標に対する技術的審査基準が発表されており、委任規則(EU)2021/2139で定められた技術的審査基準に加えて採用される必要があります。
また、温室効果ガス排出の実質ゼロを目標として掲げている欧州グリーンディールや、近年の経済や環境に関する各種の通達を踏まえた審査基準を設けるべきです。
概要
■基準の内容
審査基準の内容については、閾値またはパフォーマンスレベルに関する具体的・定性的な言及がされています。経済活動が水資源と海洋資源の持続可能な利用等にプラスの影響を与えることを保証する内容にするためです。その際、経済活動が環境的に持続可能であると認定されるために満たすべき最低限の数値を基準として定めます。
また、既存の法律、規格、国際的に評価の高い機関が提供する規格や手法に基づいて審査は行われます。
■対象となっている分野
なお、本規則の対象となっているのは水資源や海洋資源の持続可能な利用、保護、循環型経済への移行という目標を達成する可能性が高い分野となっています。審査基準に、全ての水域を良好な状態にする必要性と、すでに良好な状態にある水域の環境悪化を防止する必要性を適切に反映する必要があると判断したためです。
対象となっている分野は都市の廃水処理、製品の循環性向上、建築業で排出される廃棄物、デジタルソリューションなど多岐にわたります。
目次
第一条 水と海洋資源の持続可能な利用と保護に関する技術的審査基準
第二条 循環型経済への移行に関する技術的審査基準
第三条 汚染防止および管理に関する技術的審査基準
第四条 生物多様性と生態系の保護と回復に関する技術的審査基準
第五条 委任規則(EU)2021/2178の改正
第六条 ※発効日に関する内容
付属書I 経済活動が水資源及び海洋資源の持続可能な利用及び保護に実質的に貢献する条件を決定するための、また、その経済活動が他の環境目標に著しい害を及ぼさないかどうかを決定するための技術的審査基準
付属書II 経済活動が循環型経済への移行に実質的に貢献すると判断される条件と、その経済活動がその他の環境目標に著しい害を及ぼさないと判断される条件を決定するための技術的審査基準
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