2024.09.22
EU|代替燃料インフラ普及を目的とした「持続可能な輸送フォーラム(STF)」内に新たにサブグループを設立することを発表
持続可能な輸送フォーラム(STF)専門家グループのサブグループ設立について
2024年08月29日、欧州委員会は持続可能な交通フォーラム(STF)専門家グループ内に新たに3つのサブグループを設立すると発表しました。サブグループは今後数週間以内に活動を開始する予定です。
背景
■ EU加盟国に対して、主に電力と水素を使用する道路車両、停泊中の船舶、待機中の航空機向けの代替燃料インフラの普及を義務付ける国内目標を設定した代替燃料インフラ規則(EU)2023/1804が2023年09月22日付で欧州官報にて公布されています。
■ また、欧州連合(EU)のエネルギーと気候の目標に貢献する代替燃料インフラの普及促進を目的として、EUを支援するために設立された持続可能な輸送フォーラム(STF)専門家グループが2015年4月24日の欧州委員会決議によって設立されています。
■ 持続可能な輸送フォーラム(STF)専門家グループは加盟国と関連する官民の利害関係者間の対話、技術的知見に関する情報交換、協力、調整に関する基盤的な役割を果たす場となっています。
概要
■ 持続可能な輸送フォーラム(STF)専門家グループの下に、
- 水素インフラ
- ゼロエミッション大型車
- e-モビリティのための公共キーインフラ
に関する新たなサブグループが設置されます。
新しいサブグループは、代替燃料の充電・給油インフラの普及や相互運用性に関する未解決の問題を議題として取り上げ、議論します。
■ 欧州委員会のモビリティ・トランスポート総局長は集まった応募書類を評価し、新しいサブグループのメンバーを任命しました。
■ 新たに設立されたサブグループは今後数週間のうちに活動を開始する予定です。欧州委員会はこれらのサブグループを、代替燃料インフラの導入に関するあらゆる事項について、官民の交流や欧州委員会への助言を行うための欧州連合(EU)レベルでのプラットフォームとして機能させることを目指しています。
関係法令概要:代替燃料インフラ規則(EU)2023/1804
■ 本規則は加盟国に対して、電力と水素を使用する道路車両、停泊中の船舶、待機中の航空機向けの代替燃料インフラの普及に関する国内目標を設定しており、特にEU全体の輸送インフラネットワーク構想であるTEN-Tに重点を置いています。
■ 下記の分野を含んでいます。
- 電気自動車の充電インフラ
- 道路車両向け水素インフラ
- 液化メタンの道路輸送
- 港湾での電力供給
- 駐機中の航空機への電力供給
- 鉄道インフラ
■ 具体的には、
- ユーザー情報、データ提供、支払い要件に関する共通ルール
- 欧州規格に基づいた技術仕様の義務付け、インフラの相互運用性を確保するための欧州委員会の権限
- 加盟国に対する計画と報告要件
などが定められています。
参考情報
持続可能な輸送フォーラム – 水素インフラ、ゼロ・エミッション大型車、e-モビリティのための公共キー・インフラに関する新しいサブグループ
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