EU|POPs規則改正 ペルフルオロオクタン酸(PFOA)その塩およびPFOA関連化合物並びにUV-328
UV-328に関するPOPs改正規則とペルフルオロオクタン酸(PFOA)、その塩及びPFOA関連化合物に関するPOPs改正規則
2025年07月14日および2025年07月15日、欧州官報にて、POPs条約(ストックホルム条約)を背景にEU域内で難分解性物質を規制するPOPs規則の改正規則が2件、公布されました。
■ ペルフルオロオクタン酸(PFOA)、その塩およびPFOA関連化合物に関するPOPs改正規則
■ UV-328に関するPOPs改正規則
注目すべき内容
パーフルオロオクタン酸(PFOA)、その塩及びPFOA関連化合物
■ EUはストックホルム条約および大気汚染防止POPs議定書の義務に基づき、PFOA、その塩、及び関連化合物の製造・市場流通・使用は原則禁止しています。
■ PFOAは高い難分解性、生物蓄積性、毒性を持ち、広域環境汚染の原因となるため、条約附属書A(廃絶対象)の対象です。ただし、完全代替には時間を要する分野があるため、特定用途に限り期限付きの例外が認められてきました。
■ 例外としては、半導体製造、医療機器、航空宇宙用途、防護衣、フィルター膜、撮像材料などが挙げられますが、いずれも期間終了後は四条流通や使用が不可となります。既に使用中の製品については、例外期限後も引き続き使用可能です。
■ さらに規制強化に伴い、分析精度向上と一貫した執行を確保するため、不純物としてのPFOA含有許容値が段階的に引き下げられ、施行時は1000μg/kg、その2年後は250 μg/kg、4年後は25 μg/kgへ移行します。
UV-328
■ UV-328は、光安定剤としてプラスチックや塗料に広く使用されてきましたが、生物蓄積性にある有害性が有することから、2023年のストックホルム条約第11回締約国会議およびEUにおいても、製造・市場流通・使用が原則禁止されています。ただし、代替困難な分野については、条約決定SC-11/に沿い、最大5年間の特定例外が設定されます。
■ 主な例外は以下の通りです(原則2030年08月04日まで)
- 陸上車両(自動車、二輪車、農業機械、建設機械、産業用トラック)およびその重防食塗装、鉄道車両、大型鋼構造物
- 血液採取管の機械式セパレーター、ポラライザー用トリアセチルセルロースフィルム、写真印画紙
- 民間・軍用航空機
- 上記分野や特定計測機器・ディスプレイ用のスペアパーツ(生産時にUV-328が使用されたもの)については、最長2043年12月31日または製品寿命終了まで使用可能です。
■ また、不純物としてのUV-328許容濃度も段階的に引き下げられます。
- 2年ごとに100 mg/kg、10 mg/kgm、1 mg/kg。
■ 例外期間終了日以前にEU域内で使用されていた製品は、終了日以降も継続使用が認められます。
参考情報
COMMISSION DELEGATED REGULATION(EU)2025/1399
COMMISSION DELEGATED REGULATION(EU)2025/843
難分解性有機化合物規則(POPs規則)(EU)2019/1021第4条第1項(b)とは?
■ 本規第4条第1項(b)は、難分解性有機汚染物質(POPs)が非意図的な微量汚染物質として含まれている場合に、その濃度が特定のしきい値以下であれば、一定の例外が適用されることを規定している条文です。
■ 同条項においては、
- 難分解性有機汚染物質(POPs)を意図的に使用していないこと
- その濃度が設定された閾値を超えていないこと
が確認される限り、当該物質を含む製品等の製造・輸入・使用は全面禁止の対象となりません。
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