2016年に公表された保健省告示第373号による規定の一部を改正したもの

2024年10月16日、保健省は既存の食品ラベル上に表示するの栄養マークに関する規定の一部を改正する告示を官報公布しました。栄養マークは”Helithier Choiceマーク”とも呼ばれるものです。この告示は官報公布日翌日である2024年10月17日から発効となります。

この告示発出の背景

今回発出された告示は、2016年02月24日官報公布された「保健省告示（第373号）食品ラベル上の栄養マーク表示」で規定された内容の一部を改正する内容となっています。

「保健省告示（第373号）食品ラベル上の栄養マーク表示」は、栄養マークの定義および食品ラベル上に表示するための手順が規定されているもので、概要は以下の通りです。

1．栄養マークは近年タイでも問題となっている非感染性疾患※（NCDs: Non-communicable diseases）への罹患を防止することを目指し、消費者が食品を選択する際に適切な栄養を持つものを選択する補助となるマークを意味します。

2.　販売用食品の製造、輸入、もしくは販売業者で栄養マーク表示を希望する場合は、栄養奨励財団、マヒドン大学栄養研究所、もしくは”良質なQOLを目指し食と栄養の連携を構築するための戦略運営委員会”より委任を受けた他の機関の食品に検査・認証を受けなければなりません。

3.　栄養マークの認証審査に使用される成分と栄養価（糖質、脂質、ナトリウム）の基準は、”栄養マーク使用促進簡易委員会”が定める学術理論に基づき、”良質なQOLを目指し食と栄養の連携を構築するための戦略運営委員会”が承認したものでなければなりません。

※非感染性疾患 NCDs(Non-communicable diseases)とは
世界保健機関（WHO: World Health rganization）の定義において、不健康な食事や運動不足、喫煙、過度の飲酒などが原因により引き起こされる疾患で、生活習慣の改善により予防が可能な疾患の総称となります。非感染性疾患 NCDsにはがん・糖尿病・循環器疾患・呼吸器疾患が含まれており、これに精神疾患や外傷を加えるという意見もあります。

今回の告示内容

今回の告示は「仏暦2522年（西暦1979年）食品法」第5条第1段および第6条（10）による規定の権限により保健大臣が発出しました。
保健省告示（第373号）食品ラベル上の栄養マーク表示」で規定されていた「栄養表示マークを表示するための食品検査・認証を行う機関」（上述の2.に当たる内容）から栄養奨励財団が削除され、以下の内容に訂正されています。

■　販売用食品の製造、輸入、もしくは販売業者で栄養マーク表示を希望する場合は、マヒドン大学栄養研究所、もしくは”良質なQOLを目指し食と栄養の連携を構築するための戦略運営委員会”より委任を受けた他の機関の食品に検査・認証を受けなければなりません。

参考情報

「仏暦2522年（西暦1979年）食品法に基づき発行された保健省告示（第453号）食品ラベル上の栄養マーク表示（第2号）」2024年10月16日官報公布、公布日翌日である10月17日発効（2024年09月18日発出）

「保健省告示（第373号）食品ラベル上の栄養マーク表示」2016年02月24日官報公布分
「栄養マーク使用促進簡易委員会告示　食品ラベル上の栄養マーク”Helthier Choice”表示のガイドライン」2023年07月13日発出
「一般の方のための栄養マーク”Helthier Choice”ハンドブック」保健省　食品医薬品事務局発行

「仏暦2522年（西暦1979年）食品法」