米国|鉱物資源安全保障パートナーシップの各国政府がアフリカ諸国と協力し、環境・社会・ガバナンス基準の原則に関する声明を発表
レアアース(希土類)などの重要鉱物の安定供給を目的とした包括的パートナーシップの声明
2023年2月7日、鉱物安全保障パートナーシップ(MSP)のパートナーと重要鉱物(critical minerals)が豊富に存在している国は、鉱物の責任ある採掘、処理、リサイクルにおける優先事項、課題、機会について話し合うために次官級会合を開催し、声明を発表しました。ここでは、「背景」「声明の内容」が記事になっています。
背景:
レアアース(希土類)などの重要鉱物(critical minerals)は、スマートフォンや家電、次世代自動車のバッテリー製造など先端技術に欠かせない物資です。
2022年の米国が発表した鉱物のリストには、
アルミニウム/アンチモン/ヒ素/重晶石/ベリリウム/ビスマス/セリウム/セシウム/クロム/
ジスプロシウム/エルビウム/ユウロピウム/蛍石/ガドリニウム/ガリウム/ゲルマニウム/
グラファイト/ハフニウム/ホルミウム/インジウム/イリジウム/ランタン/リチウム/ルテチウム/
マグネシウム/マンガン/ネオジム/ニッケル//ニオブ/パラジウム/プラチナ/プラセオジム/
ロジウム/ルビジウム/ルテニウム/サマリウム/スカンジウム//タンタル/テルル/テルビウム/
ツリウム/錫/チタン/タングステン/バナジウム/イッテルビウム/イットリウム/亜鉛/ジルコニウム
が含まれています。
これら重要鉱物を含む鉱山は世界に偏在している上、産出量が少なく、精製・生産できるようになるまでに巨額の資金と10年単位の期間を要するため、供給が不安定になると産業や暮らしに大きな影響がでます。さらに、採掘過程で有害物質が排出されるため、採掘と製錬に伴う環境汚染や労働者の健康被害が問題になっています。
そこで、2022年6月15日、重要鉱物の安定供給に向けた米国主導の新たな国際的枠組み「鉱物安全保障パートナーシップ(Minerals Security Partnership、MSP)」が創設されました。
MPSは、中国に資源の調達を依存するサプライチェーン(供給網)を見直し、経済安全保障面のリスクを下げる狙いがあります。
鉱物資源の新たな供給源の確保に向け、鉱山開発への投資促進や環境汚染への対策、リサイクル技術の研究開発などがパートナー国により包括的に推進されることが目的となっています。
声明の内容:
今回、鉱物安全保障パートナーシップの次官級会合の会合が開かれました。
鉱物安全保障パートナーシップのパートナーである
オーストラリア/カナダ/フィンランド/フランス/ドイツ/日本/
イタリア/韓国/ノルウェー/スウェーデン/英国/米国/欧州連合
が参加しました。
一方/重要鉱物が豊富に存在する国として
アンゴラ/ボツワナ/コンゴ民主共和国/南アフリカ/タンザニア/ウガンダ/ザンビア
が参加しました。
そして、MSPパートナー国は、南アフリカのケープタウンで開催されたアフリカ鉱業インダバへの投資についての会議において、「環境、社会とガバナンス(Environmental, Social, and Governance、ESG)基準」の到達にむけて協力し、鉱物安全保障パートナーシップの原則を支持することを発表しました。
これにより、パートナー国は、社会や環境に配慮したエネルギー転換を目標に、ESG基準とそれぞれの国の規則の整合性を計っていくという公約を示したことになります。MSPパートナー国は、レアアース(希土類)などの重要鉱物に対して次のようなESG基準を満たすプロジェクトを支援・実施することになります。
■ 自然環境に対して責任ある行動を行うプロジェクト
■ 国家の領土へのアクセスおよび取得に関して、協議および参加型プロセスを用いたプロジェクト
■ コミュニティとの有意義で継続的な協議に取り組むプロジェクト
■ コミュニティと労働現場において、安全、公正、包括的、かつ倫理的な条件を確保するプロジェクト
■ 労働者と地域社会に経済的利益を提供するプロジェクト
■ 透明で倫理的な事業運営を確保するプロジェクト
参考:
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