EPA、PFASの有害物質指定の可能性について意見を求める提案型規則の事前通知(ANPRM)を発表
2023年4月13日、EPAはPFAS戦略的ロードマップを推進するための重要な一歩として、スーパーファンド法(CERCLA)の下、今後のPFASの規制に関する一般の意見と科学的情報を募集しました。ここでは、「背景」「内容」について、記事になっています。
背景:
PFASは人体に長期間持続して蓄積する可能性がある物質で、動物実験研究および人間の疫学研究から、PFASの曝露のより、癌や生殖、発達、心血管、肝臓、および免疫学的異常につながる可能性があることが示されています。
米国環境保護庁(Environmental Protection Agency、EPA)は、過去に消炎剤など幅広く使われていたPFASの環境汚染問題に関して、PFAS戦略ロードマップを描き、最新の科学データを使用して、米国の地域社会をこの有毒物質の曝露から保護することを目指しています。
このため、2023年、EPAは一般市民、州政府、地方自治体、部族、産業、企業、環境団体、大学など多くの多様な関係者やそのグループから、様々なPFASに関する科学的情報や意見を募集しています。
2022年9月、2つのPFAS、ペルフルオロオクタン酸(PFOA)とペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)、およびそれらの塩と構造異性体を、スーパーファンド法(正式名称は、Comprehensive Environmental Response, Compensation, and Liability Actで、包括的環境対処・補償・責任法とも訳される、CERCLA)の下で、有害物質として指定する提案が行われました。現在、EPAは、この規則案について受け取ったコメントを検討しています。
その過程で、例えば、HFPO-DA(GenXと呼ばれることもある)についての問題点などが出てきました。
米国で、ペルフルオロオクタン酸(PFOA)の代替物質として使われているGenXという化学物質が一部の河川を汚染していることが現在懸念されています。GenXはDuPontから分離独立したChemoursという会社がほぼ独占して製造しています。
このためChemours社の工場が汚染源の可能性が高く、河川への汚染が明らかになった時はChemours社の株価が暴落するほどです。このように、新たなPFAS関連物質のCERCLAへの指定により、経済的に大きな影響が出る可能性があります。
内容:
EPAは、今回の提案型規則の事前通知(Advance Notice of Proposed Rulemaking、ANPRM)を通じて、PFASに関する規則を変更・追加することに対して、以下の3点に関する意見を求めています。
- GenXを有害物質として指定するかどうか
- 生分解、光分解、加水分解などのプロセスによって環境中で分解して特定のPFASとなる化合物を含めて有害物質として指定するかどうか
- 一部のPFAS化合物をグループまたはカテゴリーとしてまとめて指定できるかどうか
この意見募集は2023年6月12日まで行われます。今後、EPAは、このANPRMに返答されたすべての意見と科学的情報を慎重に検討する予定です。
参考:
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