米国|環境中のPFASへ対応する規則制定案の通知

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米国|環境中のPFASへ対応する規則制定案の通知

EPA、PFOS、PFOA、およびその他の7つのPFASに関する情報を募集

2023年04月13日、環境保護庁(EPA)は、パーフルオロアルキルおよびポリフルオロアルキル物質(PFAS)に関する規則制定案を事前通知し、PFOA、PFOS、および他の7つのPFASに関する情報を意見募集しました。2023年6月12日まで、意見を募集しています。ここでは、「PFASとは」「CERCLA有害物質として指定するための情報募集」「PFOA、PFOS、およびその他のPFASの前駆体に関する情報募集」「PFASのカテゴリーに関する情報募集」「意見募集について」が記事になっています。

PFASとは:

PFASは、ペルフルオロオクタンスルホン酸(Perfluorooctanesulfonic acid、PFOS)とペルフルオロオクタン酸(Perfluorooctanoic acid、PFOA)を含む有機フッ素化合物の総称で、2018年には4700種を超える有機フッ素化合物が報告されています。PFOSとPFOAは水や油をはじき、熱に対し安定的な特性があることから、消火剤やフライパンのコーティング剤などに使われてきました。PFOSとPFOAは自然界で分解しにくく水などに蓄積することから、自然界や人に蓄積して動植物への毒性も表すことが指摘されており、国際条約で廃絶や使用制限が行われています。近年、PFOSやPFOAの代替有機フッ素化合物として使われている以下の7つのPFASについても有害性が問われており、米国、欧州を中心に規制の対象とするかについて議論が行われています。

ペルフルオロブタンスルホン酸(PFBS)、CASRN 375–73–5

ペルフルオロヘキサンスルホン酸(PFHxS)、CASRN 355–46–4

ペルフルオロノナン酸(PFNA)、CASRN 375–95–1

ヘキサフルオロプロピレンオキシドダイマー酸(HFPO–DA)、CASRN 13252–13–6(GenXとも呼ばれる)

ペルフルオロブタン酸(PFBA)、CASRN 375–22–4

ペルフルオロヘキサン酸(PFHxA)、CASRN 307–24–4

ペルフルオロデカン酸(PFDA)、CASRN 335–76–2

このため、2023年4月13日、環境保護庁(United States Environmental Protection Agency、EPA)は、包括的環境対応、補償、および責任法(Comprehensive Environmental Response, Compensation, and Liability Act、 CERCLAまたはスーパーファンドとも呼ばれる)に基づいてこれらPFASを規制するため、PFOA、PFOS、および他の7つのPFASに関する情報を募集しました。

CERCLA有害物質として指定するための情報募集:

EPAは、2022年規則制定案のための通知(notice of proposed rulemaking、NPRM)を発行し、最終決定された場合、PFOAとPFOSおよびそれらの塩と構造異性体をCERCLA有害物質として指定する規則を提案しました。これに続き、EPAは、以下の7つのPFASとその塩、構造異性体、またはそのサブセットをCERCLAの有害物質として、追加して指定するかどうかを検討しています。このため、以下の3つに関する情報を募集しています。

1. 7つのPFASの環境での移動、持続性、またはその他の関連する化学的および物理的特性、および環境への有毒性に関する科学文献またはデータ

2.有害物質としての指定が検討されうるその他のPFASの存在やその毒性に関する科学的情報

3.上記の化合物のいずれかを有害物質として指定する場合の直接的および間接的な費用や利益、EPAが経済分析を行うために考慮する情報

PFOA、PFOS、およびその他のPFASの前駆体に関する情報募集:

EPAは、PFOA、PFOS、および7つのPFASとその塩と異性体、またはそのサブセットの前駆体についても、有害物質として検討を行っています。生分解、光分解、加水分解などのプロセスにより、PFASが生成される化合物に関する意見を求めています。

4.PFOA、PFOS、PFBS、PPHHxS、PFNA、HFPO–DA、PFBA、PFHxA、および/またはPFDAへの物質の環境劣化に関する科学文献またはデータ

5.前駆体化合物として特定する際に、分解時間、環境条件(水性と乾燥、嫌気性と好気性、必要な物質など)に関して考慮すべきこと

6.前駆体の分解によって生成されたPFOA、PFOS、PFBS、PPHXS、PFNA、HFPO–DA、PFBA、PFHxA、またはPFDAの有毒性の特徴やそれに関連する科学的情報またはデータ

7.上記の質問に関して、EPAが前駆体化合物として考慮すべき物質の名前とケミカルアブストラクトサービスの登録番号(Chemical Abstracts Service Registry Numbers、CASRN)または分散構造検索可能毒性(Distributed Structure-Searchable Toxicity、DSSTox)の物質識別番号

8.環境サンプル中の前駆体の測定方法。加えて、前駆体をCERCLA有害物質として指定するかどうかを決定する時に、EPAが分析方法について考慮する必要があるかどうか

9. 上記の前駆体のいずれかを有害物質として指定する場合の直接的および間接的な費用や利益、EPAが経済分析を行うために考慮する情報

PFASのカテゴリーに関する情報募集:

EPAは、PFASのグループまたはカテゴリー全体を有害物質として指定するのかを検討しています。

10.PFASのカテゴリーを有害物質として指定できるかどうかに関する科学文献。例えば、それぞれのPFAS特性の類似点または相違点に関する情報、化学構造と特定の化学的、物理的、または毒物学的特性との関係、それぞれの物質に関する科学的データと情報が含まれる

11. PFASの1つ以上のカテゴリーを有害物質として指定するかどうかを決定する際に考慮すべき他の情報。例えば、それぞれのカテゴリーの構造異性体や塩など、関連するPFASをどの程度含める必要があるかの情報

12.上記のPFASのカテゴリーのいずれかを有害物質として指定する場合の直接的および間接的な費用や利益、EPAが経済分析を行うために考慮する情報

意見募集について:

以上のPFASに関する意見は2023年6月12日まで募集されています。ただし、2023年5月15日までに意見が提出されるとより深く考慮されます。今後、EPAは、受け取ったすべての意見と情報を慎重に検討し、追加されたPFASまたは前駆体をCERCLA有害物質として指定する必要があるかどうか、またはPFASの1つ以上のカテゴリーをCERCLA有害物質として指定できるかどうかについて決定します。

参考:

環境中のPFASへ対応する規則制定案の通知https://www.federalregister.gov/documents/2023/04/13/2023-07535/addressing-pfas-in-the-environment

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