米国|DOT、エネルギー安全保障強化のための燃費基準の更新を提案

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米国|DOT、エネルギー安全保障強化のための燃費基準の更新を提案

米国運輸省、エネルギー消費で米国人の節約を助ける燃費基準を提案し、意見募集

2023年07月28日、米国運輸省(DOT)は、自動車と小型トラックの燃料効率を高めるためにこれらの燃費基準を更新する提案を発表し、利害関係者などからの意見募集を開始します。DOTは、この基準により平均的な小型車は2032年までにガロンあたり58マイルの走行距離を持つ必要があり、現代の技術により実現可能性があると推定しています。意見募集は連邦官報に掲載された後の60日間行われます。

背景

米国運輸省(U.S. Department of Transportation、DOT)の米国運輸省道路交通安全局(National Highway Traffic Safety Administration、NHTSA)は、自身が示すCAFE(Corporate Average Fuel Efficiency、企業別平均燃費)基準により、自動車業界において革新的な技術の推進が促され、米国人に利益をもたらしていると考えています。そして、自動車の燃費向上は、最終的に国全体のエネルギー安全保障の強化につながると考えています。

今回、NHTSAが提案する燃費基準は、米国環境保護庁(Environmental Protection Agency、EPA)が最近提案した同様の車両に対する排出基準を補完しています。NHTSAはEPAと調整し、法令遵守のためのコストを最小限に抑えながら、基準の有効性を最適化しました。加えて、提案された規則は、燃料を節約し、米国のエネルギー自給とアメリカの自動車製造を促進するという議会の目標とも方向性が一致しています。また、米国人の燃料にかかるコストを削減しながら、高速道路やその他の交通量の多い地域への有害な温室効果ガスの排出と大気汚染を削減するというバイデン・ハリス政権の取り組みとも同じ方向性です。現在、最低所得世帯では収入の20%近くを移動手段の燃料に費やしており、これは米国の平均的な世帯の3倍であるため、この提案は環境保護を推進するという政権の公約とも一致しています。

提案が最終決定されれば、更新された基準は米国の外国の石油への依存を減らしながらエネルギーの確保を行い、その提案の複合的な利益が180億ドルを上回ると、NHTSAは推定しています。NHTSAはこの基準を設定する際に電気やその他の代替燃料を使った車両を考慮していませんが、車両メーカーは法令遵守のためにこれら車両の内燃部分の高度な技術、ハイブリッド技術、電気自動車などにおける、利用可能なすべての技術を使用する必要があります。また、この提案は、商用大型ピックアップトラックと商業用バンの燃費改善も促進すると考えています。

注目すべき内容

DOTのNHTSAは、自動車と小型トラックの燃料効率を高める方法についての燃費基準を更新する提案を発表し、利害関係者などからの意見募集を開始しました。この期間中、消費者、組合、自動車メーカー、州、環境団体など、幅広い利害関係者とNHTSAが情報交換を行い、さらに意見募集を行う予定です。NHTSAが優先的に意見募集を行っている具体的な課題は以下の2つです。

  • NHTSAが提案する案では、2027年モデルから2032年モデルにかけて乗用車の燃費を年率2%、小型トラックの燃費を年率4%向上させ、2032年までに車両平均燃費をガロン当たり58マイルに到達させる予定です。
  • 商用ピックアップトラックとワークバン(車両総重量が8,500ポンド以上14,001ポンド未満)については、2030年モデルから2035年モデルまで、年率10%の改善が盛り込まれています。

この提案により、NITSAは米国人消費者が車両の寿命にわたって500億ドル以上の燃料を節約でき、米国は2050年までに880億ガロン以上のガソリンを節約することで石油への依存を減少させる予定です。また、2020年から2050年にかけて2億3300万台以上の車両数を減少させ、9億トン以上の二酸化炭素排出が防がれる予定です。この提案では、さまざまな追加の代替案もモデルとして分析されています。NHTSAは、積極的ではない案から最も厳格なモデルをしめす代替案まで、あらゆる案について意見を募集しています。

参考情報

DOT、エネルギー安全保障強化のための燃費基準の更新を提案

CAFE基準とは?

CAFE(Corporate Average Fuel Efficiency、企業別平均燃費)基準とは、車種別ではなくメーカー別に平均燃費(二酸化炭素排出量)を算出し、年間販売台数なども加味した基準で、一定の基準を超えたメーカーに罰金を科すというものです。車種別ではなくメーカー別なので、特定の車種だけ燃費を向上させて燃費基準をクリアすることも可能であり、環境への配慮とメーカーの目標達成の両方が達成しやすくなる基準として、米国ではCAFE規制に取り入れられています。この規制により、電気自動車など燃費を向上させる技術がどんどん発展し、アメリカ、EU諸国などでは排気ガスを抑制できる車の開発が進んでいく流れになっています。日本では、2020年03月に経済産業省と国土交通省により公布された「乗用車の2030年度燃費基準」が同様である、この基準では、2030年度の燃費基準推定値として、CAFE方式で「リットル当たり25.4キロメートル」を達成するよう定められました。この数字は2016年度の実績値である「リットル当たり19.2キロメートル」の3割が引き上げらた値となっています。

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