米国|「連邦自動車安全基準(FMVSS):座席システム」の規則案策定前通知を発表

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米国|「連邦自動車安全基準(FMVSS):座席システム」の規則案策定前通知を発表

運輸省道路交通安全局(NHTSA)、前席の背もたれ(seat back)の強度などに関する規則案を修正する検討を開始

2024年07月16日、運輸省道路交通安全局(NHTSA)は、連邦自動車安全基準(FMVSS)No.207「座席システム」を更新するための規則案策定前通知(ANPR)を発表しました。これは、「追突事故時の子供の安全性の向上」のため、連邦自動車安全基準(FMVSS)の変更の請願を部分的に承認した結果です。

この発表内容における意見は、2024年09月16日まで募集されています。

連邦自動車安全基準(FMVSS)とは

連邦自動車安全基準(Federal Motor Vehicle Safety Standard、FMVSS)は、自動車の設計、構造、性能、耐久性の要件、および自動車の安全に関わる各設備、システム、および設計機能を規制しています。FMVSSは、車両規制調和世界フォーラムによって設計された国連規則のいわゆる米国版となっています。1966年の国家交通・自動車安全法(National Traffic and Motor Vehicle Safety Act)の法定認可に従って、米国運輸省(U.S. Department of Transportation、USDOT)の道路交通安全局(National Highway Traffic Safety Administration、NHTSA)によって成文化され施行されています。

FMVSSの要件は定期的に更新され、年々厳しくなっています。このような自動車に関する規則は、米国を除くほとんどの国で程度の差こそあれ採用されています。

この規則案の背景

連邦自動車安全基準(FMVSS)No.207「座席システム」は、乗用車、多目的乗用車、少なくとも1人を運ぶように設計されたトラックおよびバスにおける、シート、シートに設置するチャイルドシートなどの部品、さらにそれらの取り付け関する要件を定めています。この基準では、とりわけ、背もたれと関連する背もたれ周辺の器具の強度に関する最低要件を定めています。今回この要件に対して以下の3つの事項が行われていました。

①インフラ投資・雇用法(IIJA)24204条が運輸長官に法定命規則作成提案の事前通知を発行するように指示

②「環境研究と安全技術者(Environmental Research and Safety Technologists、ERST)」とARCCA社が、追突事故時の子供の安全性を向上させる目的で規則制定の請願

③「自動車安全センター(Center for Auto Safety、CAS)」が「子供を後部座席のどの位置に座らせるべきかについて大人に指示する警告」を追加する請願

そして、①の指示の下、FMVSSの修正を要請されたNHTSAは、③の請願については様々な理由で却下しましたが、②についてより深く検討するためこの規則案策定前通知(Advance notice of proposed rule making、ANPR)を発表しました。

FMVSSのNo.207「座席システム」修正のための検討内容

今回、②として、助手席などの最前列の背もたれの強度要件を引き上げるよう請願が提出されました。請願では、現行基準に適合する背もたれは平らになる程度まで倒すことができるため、衝突時に乗員の頭部が後部座席などの構造物に当たることにより脊髄や脳を損傷する可能性があると主張しています。さらに、現行基準では、高速での衝突事故において、背もたれが完全に倒した状態になる、「背もたれの不具合(seat back failure)」が起こる可能性も指摘しています。

②の請願者は、これらの背もたれの使用方法や不具合が原因で、最前列の乗員、特に子供がシートベルトの下をすり抜け、後部座席または車外に投げ出される、ランピング(ramping)、のおそれがあるとし、FMVSSの改訂を求めました。そのため、NHTSAは、②の請願の一部を認め、今回のANPRMにおいて、現行基準における背もたれなどの強度の最低要件やその試験方法などの詳しい分析内容を説明し、その内容や規則案に関する意見を募集しました。この内容は、自動車やそれに付属する構成部品または用品の製造や販売に関わる事業体に影響が及びます。

参考情報

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