米国|消費者製品安全委員会(CPSC)、乳幼児用サポートクッションの安全基準を最終規則に

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米国|消費者製品安全委員会(CPSC)、乳幼児用サポートクッションの安全基準を最終規則に

乳幼児サポートクッション使用時の危険性に対処するため、安全基準を明確化して義務付け

2024年11月04日、消費者製品安全委員会(CPSC)は、乳幼児用サポートクッションの安全基準を発行しました。

また、CPSCの消費者登録要件を修正し、乳幼児用サポートクッションを乳幼児用製品として、CPSCの要件通知(NOR)のリストに含めるように修正を行いました。乳幼児用製品を扱う事業者は注意が必要です。

この最終規則は2025年05月05日に発効します。

この最終規則の背景

米国消費者製品安全委員会(Consumer Product Safety Commission、CPSC)は、2008年消費者製品安全改善法(Consumer Product Safety Improvement Act of 2008、CPSIA)の第104条であるダニー・キーサー(Danny Keysar)児童製品安全通知法に基づき、乳幼児用製品の消費者製品安全基準を公布しています。

乳幼児用サポートクッションは、発泡体、繊維質の中綿、粒状体などの弾力性のある素材、またはゲル、液体、気体を充填されたもので構成されています。リクライニング時、仰向け、うつ伏せ、または仰臥位で乳幼児の体重または乳幼児の一部を支えることを目的として販売されている商品です。CPSCは、2010年01月01日から2022年12月31日までに、この乳幼児用サポートクッションに関連する死亡事故が少なくとも79件、死亡事故以外の事故が124件発生したと報告しています。また、この製品に関連した死亡事故の80%以上は生後3か月以下の乳児で、その死因の多くは窒息死でした。

2024年01月16日、CPSCはCPSIA第104条に基づき規則案策定通知(Notice of proposed rulemaking、NPR)を発表し、乳幼児用サポートクッションに関連する死亡および傷害の危険性に対処するための消費者製品安全基準を提案しました。規則案では、乳幼児用サポートクッションに関連する窒息死などに対処するため、性能、試験、ラベル付け、および説明資料に関する要件が明確化されました。

この最終規則の内容

今回、2024年01月16日に提案されていたNPRが採用され最終規則となりました。最終規則では、側壁と支持面との間に挟まる危険性に対処するため、側壁の角度要件が設定されました。また、落下の危険性に対処するため、側壁の高さに制限が加えられました。さらに、保護者に注意を促す目的で、製品に貼付する警告ラベルを目立つように、かつ恒久的に貼付することを義務付けました。

加えて、NPRに寄せられたコメントなどに基づき、最終規則では乳幼児用サポートクッションに関連する文言や試験方法の明確化など以下の変更も加えられました。

  • 「幼児用サポートクッション」の定義を修正し、定義の最後に「この定義には、幼児用サポートクッション上で、または幼児用サポートクッションとともに販売される取り外し可能なカバーまたはスリップカバーを含む」という文章が追加されました。
  • 「側壁」という用語に新しい定義が追加され、乗員支持面の端にある壁と定義されました。
  • 「乳幼児用枕」への言及の一部が、「乳幼児用サポートクッション」に変更されました。
  • 最終規則では、§1243.3(e)側面の高さに関する最大傾斜角度制限との重複文章、§1243.5(d)(8)で対応する試験が削除されました。これにより、この二つの段落に続く段落の番号が変更されました。
  • §1243.4(e)(2)及び(3)及び(f)の性能要件、§1243.5(g)及び§1243.4(h)及び(i)の対応する試験方法は、側壁を含む製品にのみ適用されることから、そのことを明確にするために、「側壁を含む製品については」との文言が明記されました。
  • §1243.5条(f)「試験方法」において、「製品にスリップカバーを装着して、または製品とともに販売されるスリップカバーを装着した状態で組み立てられ、試験されること」が明確化されました。また、§1243.5(f)の試験方法は、厚さ1インチ以下の製品を含むすべての製品を試験しなければならないことも明確化されました。
  • §1243.6(d)(7)の図2(おねんねタイムの機能がない製品用)が改訂され、警告内容の変更を反映した新しい図3(おねんねタイムの機能がある製品用)が追加されました。これらの変更には、横向き使用に関する記述の追加、「起きている赤ちゃん」への言及の削除、睡眠と窒息に関連する警告内容の分離、製品内外の柔らかい寝具に関する警告の追加、長さを短くし明確さを増すための記述の一部削除が含まれています。さらに、§1243.6(d)(7)においてすべての乳幼児用サポートクッションは、該当する場合、(d)(7)項の図2(おねんねタイムの機能がない製品用)または図3(おねんねタイムの機能がある製品用)として、描かれている内容と形式の警告を含むことが要件として明確化されました。
  • §1243.6(e)が改訂され、製品上または製品と共に販売されるスリップカバーには、該当する場合、(d)(7)項の図2および図3に示される警告文が記載されなければならないことが明確化にされました。

乳幼児用サポートクッションとは

CPSCは乳幼児用製品として以下の製品などを「乳幼児用サポートクッション」のリストに含んでいます。乳幼児用製品を扱う事業体は、該当する製品がどのリストに含まれているかによって要件が異なるため注意が必要です。

  • ヘッドポジショナー枕
  • フラットベビーラウンジャー
  • ベビーベッドの枕
  • 乳幼児用ウェッジピロー
  • 乳幼児用スリープポジショナー(食品医薬品局(FDA)により医療機器として規制されている場合を除く)
  • 乳幼児用サポートクッションとして販売されているぬいぐるみ
  • 乳幼児が寝転ぶための枕(平らなもの、傾斜したものを問わない)
  • 授乳用とごろ寝用の両方に販売されている多目的枕
  • 枕を乳幼児に固定するストラップの有無にかかわらず、転倒防止用製品
  • リクライニングまたは横になっている乳幼児の顔の前に哺乳瓶を保持する乳幼児用自助式枕
  • パッドおよびマット

以上の製品は、乳幼児用チャイルドシート、ベビーカー、バウンサーと一緒に使用しますが、その製品と一緒に販売されていないため、これらの製品の安全基準に含まれていないことに注意です。

一方、以下の製品は、乳幼児用サポートクッションではないので、今回の安全基準の範囲ではありません。

  • 乳幼児が使用することを目的として販売、設計、または意図されていない枕
  • 介護用枕に関するFTCの最終規則の対象となる介護用枕
  • プレイヤード基準(連邦規則集16巻、パート1221)およびベビーベッドマットレス基準(連邦規則集16巻、パート1241)の下で規制されているプレイヤードマットレスおよびベビーベッド
  • 赤ちゃんの名前や生年月日が入ったものなど装飾的な育児用枕で、乳幼児の使用を目的として販売、設計、または意図されていないもの
  • ぬいぐるみ(本規定における乳幼児用クッションの定義を満たすものを除く)
  • ロッカー、ベビーカー、カーシート、乳幼児用キャリア、ブランコ、ハイチェア、またはバウンサーと一緒に販売されるパッド入り座席用ライナーで、その製品に合うように特別に設計されたもの
  • ロッカー、ベビーカー、カーシート、乳幼児用キャリア、ブランコ、ハイチェア、またはバウンサー用のパッド入り座席用ライナーおよびインサートで、製造者が交換部品として別売し、その製品に適合するように特別に設計されたもの
  • 連邦規則集16巻、パート1236にあるFTCの乳幼児用睡眠製品規程で規制されている寝具

参考情報

消費者製品安全委員会(CPSC)、乳幼児用サポートクッションの安全基準を最終規則に

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