DOC、国家安全保障と経済回復力の脆弱性を評価するため、重要鉱物を含む製品(トラックやその部品を含む)の供給源を調査開始
2025年04月18日、ホワイトハウスは「加工された重要鉱物とその派生製品に関する232条措置を通じて国家安全保障と経済回復力を確保すること」と題された大統領令を発表しました。これを受けて、米国商務省(DOC)は、1962年改正通商拡大法第232条(合衆国法典第19編第1862条)に基づき、加工された重要鉱物とその派生製品が米国の国家安全保障に及ぼす影響を評価するための調査を開始すると発表しました。加えて、DOCは中型トラック、大型トラック、および中型・大型トラック部品の輸入が国家安全保障に及ぼす影響を評価するための調査も開始すると発表しました。
この発表で使用されている重要な単語の定義
- 「加工された重要鉱物(processed critical minerals)」とは、重要鉱物鉱石が鉱山から採取された後、金属、金属粉、またはマスター合金に変換されるまでの加工を経た重要鉱物をいいます。「加工」とは、この文脈では、鉱石が酸化物精鉱に転換され、酸化物に分離され、金属、金属粉、マスター合金に転換される時点から始まるとされています。
- 「派生製品(derivative products)」とは、加工された重要鉱物を含み、それを組み込んだすべての商品が含まれます。例えば、製品の一部となる半導体ウェハー、陽極や陰極に加え、最終製品となる永久磁石、モーター、電気自動車、バッテリー、スマートフォン、マイクロプロセッサー、レーダーシステム、風力タービンおよびその部品、高度光学機器などが含まれます。
- 「セクション232調査(Section 232 Investigation)」とは、商務長官が、加工された重要鉱物およびその派生製品の輸入が国家安全保障に及ぼす影響を判断するため、第232条に基づいて行われる調査をいいます。
この発表の内容と今後
ホワイトハウスは、米国以外の国からの脅威や米国のサプライチェーンの脆弱性がもたらすリスクを評価する方針です。2025年04月18日に発表された大統領令(大統領令14272)では、国家安全保障は、堅調な経済と物価の安定、弾力性のある製造業と防衛産業基盤、安全な国内サプライチェーンに依存しているとし、希土類元素を含む鉱物により「加工された重要鉱物」、さらにその「派生製品」を「セクション232調査」するとしています。具体的には、ホワイトハウスは、商務長官に、「国防のための国内生産;国内産業の経済的福祉に対する外国との競争の影響」に関する以下の内容などを評価することを、命令しています。
(i) すべての加工された重要鉱物およびそれを組み込んだ派生製品の米国への輸入の特定、
(ii) すべての加工された重要鉱物の輸入および派生製品の輸入の国別の割合および量、
(iii) 米国に輸出される重要鉱物を加工する国によって使用される、略奪的な経済、価格設定、市場操作戦略および慣行の歪曲効果などの分析やその評価、
(iv) (iii)における国別の度合いとその評価、
(v) 加工された重要鉱物およびその派生製品の世界的なサプライチェーンの見直しとリスク評価、
(vi) 重要鉱物およびその派生製品を加工するための米国の現在および潜在的な能力の分析、
(vii) すべての加工された重要鉱物および派生製品の総額および輸出国別の現在の輸入水準のドル価値。
米国商務省(Department of Commerce、DOC)は、これら分析と評価を、90日以内に中間報告として、180日以内に最終報告としてまとめ、大統領に提出する予定です。DOCでは、すでに2025年04月24日に「加工された重要鉱物とその派生製品が米国の国家安全保障に及ぼす影響」と「中型トラック、大型トラック、および中型・大型トラック部品の輸入が国家安全保障に及ぼす影響」を評価するための調査を開始すると発表しています。
参考情報
ホワイトハウス、232条措置に基づき、重要鉱物と派生する製品に対する外国からの影響を調査すると発表
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